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2018年02月16日 [症例検討]

右母指(親指)の痛み (症例1)

名古屋市にあるにこにこ鍼灸のコラムです。
今回は右の親指の痛みについてです。
初検日
△年12月○日
■性別
女性
■年齢
52才
■主訴
右親指の痛み
■現病歴
△年9月頃に発症。特に負傷した原因は思い当たらず。しかしながら激痛があり日常生活に支障が出ているから何とかならないものかと思い来院された。
■既往歴
△ー3年に肩関節・股関節に痛みが出る。病院に受診してはなく何が原因なのかは不詳。両指のこわばりがあったので病院で受診したところリュウマチの疑いがあるとのこと。検査ではリュウマチ反応はないとの事。
■東洋医学の所見
・食欲はある。食べる量も普通。
・尿は1日5,6回。夜間尿は2回未満。
・大便は1日1回。硬くもなく柔らかくもない。
・睡眠は6から7時間。
・尺膚は硬い。
・腹部は右脇下硬。臍部(へそ)より下の衝脈の部位に抵抗あり。
・脈は滑。
■証
肝虚証で肺・大腸熱
■鍼灸処方
○鍼
中脘・肓兪・四満(5mm程度の鍼を刺し置いておく)
太谿・太衝・足臨泣・三陰交・地機・血海・条口・中渚・陽池・魚際・曲池・郄門(接触鍼)
風池・膏肓・肺兪・神道・志室・小腸兪(5mm程度の鍼を刺し置いておく)
足の三焦経(散鍼)
○灸
右の親指の痛むところ1個ずつ。
■施術後の説明
テーピングで患部を保護しておきます。使う部位で大変ですがなるべく使わないように指導。施術後は症状が一時的に悪化したり体が怠くなるようなケースがあるということを説明。リュウマチぽい感じなので施術効果が得られるには週2回で10回〜15回を目安に施術をする必要があると説明し納得して頂きました。
■施術の経過
2回目:初検日の3日後
動かさなくても痛かったのが落ち着いていた。しかし動かすと痛む。施術内容は初検日と同様。
3回目:2回目の2日後
仕事を無理にして痛みが増す。親指の痛む場所が変化。施術内容は脾虚証として取り扱う。
4回目:3回目の6日後
右肩が痛みだした。右親指がズキズキ痛むときがあった。施術内容は腎虚証として扱う。
5回目:4回目の2日後
4回目の次の日に痛みがひどかったが今日はひどくない。施術内容は肺虚証として扱う。
6回目:5回目の4日後
5回目に次の日に痛みは楽になっていたが2,3日後は痛みがひどかった。肩の痛みは減少したが股関節の痛みが出てきた。施術内容は肺虚証として扱う。股関節に施術を加える。
7回目:6回目の1週間後
施術後1日は痛みが落ち着いているが、やはり動かすと痛みがひどい。病院にて股関節と肩関節を受診して頂いたら股関節は異常なし。
右肩は変形していると言われた。施術内容は肺虚証として扱う。股関節にも施術を加える。
8回目:7回目の3日後
親指の付け根の痛みは減っているが指先の方に痛みが出ている。股関節は車の乗り降り時に出る程度まで良くなった。施術内容は肺虚証。
現在継続中。
■考察など 
東洋医学の所見と患部の激痛で熱を持っているという状態から当初肝虚証と判断して施術を加えて様子をみていましたが、自分の思い描いたほどの状況にはなっていないので施術方法を変えてみて様子をみると一番良さそうなのは肺虚証です。東洋医学では関節に熱があり激痛がある状況は津液(水)が関節にしっかり行き渡らないために熱として症状が出ていると考えています。では津液(水)を体隅々まで行き渡らせることをする臓器は「肺」にあたるから、恐らく肺虚証が一番良さそうな感じです。だた炎症が引かない状況は変わらないので患部の炎症の処理を考えていくことが今後の課題です。


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