名古屋で鍼灸に関する知識を発信する-にこにこコラム | 鍼灸なら名古屋市守山区の<にこにこ鍼灸治療院>

にこにこ鍼灸治療院
  • トップページ
052-793-6211
にこにこ鍼灸治療院
ブログ
2015年09月01日 [症例検討]

腰痛に対する鍼灸(症例1)

お任せあれ

■初検時
49歳 男性
○主訴
腰痛。
○いつから
2週間前。
○悪化する要因
体を動かすと痛む。
○鍼の経験の有無
経験あり。
○既往歴
特になし。
○現在服薬しているか
なし。
以上が予診票での確認事項。

■問診での確認事項 
○どんな動きをすると痛むか? 
前屈・寝返り・靴下を履くとき・しゃがむ時・車の乗り降りの時。
○下肢の痺れの有無?
しびれはなし。
○じっとしても痛むか?
なし。
○後ろに反らすと痛むか?
痛みの悪化を想定して確認せず。
○痛む部位はどこか?
右の腰でどこが痛いか特定できない。
 
■触診での確認事項
○痛む部位の確認。 
右の腰を指で押してみても硬い部位(硬結という)はなし。指で押した部分の奥の方に痛みがあるとの事。
○背中の状態。
皮膚が硬い感じ。気になるところを指で押してみると硬結がある。確認をとるとまめにマッサージ受けて見えるけど、先生にはいつも「硬い」と言われているとの事。

■腹診での確認事項
○臍(へそ)の周囲に抵抗を感じる。

■脈診での確認
全体の脈:やや緩。(正常の脈とほぼ変わらない感じの脈)
(左手) 
左寸口:軽く押さえて有力。 
左関上:ほぼ正常。     
左尺中:無力。    
(右手)
右寸口:実   
右関上:軽く押さえて有力。
右尺中:強く押さえて有力。

■ 証 
肝虚証。

■施術方針
肝経・腎経を補う。

今回の腰痛は内臓からくるの腰痛の可能性は低くく、おそらく筋肉が原因と考えられる。今回障害のある筋肉を解剖学的に見てみると大腰筋だと考えられ、それは体の奥深くにあるので深めに刺さないと効果は得られにくい。ただこの患者様は鍼の経験もあり、体格もしっかりしていたなどを総合的に加味して腰には少し深め(鍼の長さ60mm太さ0.2mmを使用し4p程度刺入)に鍼を刺すことにした。その他は浅く鍼(鍼の長さ40mm太さ0.12mmを使用し5mm程度刺入し置鍼)をする。原因治療(肝虚証)に対しては接触鍼(鍼の長さ40mm太さ0.16mmを使用し皮膚に触れるだけで刺さない)で行う。

■処方 
○うつ伏せにて
( 鍼 )
膏肓・肝兪・脾兪・腎愈・腰陽関・殷門・委中・環跳・腰眼に置鍼。風池・肩井などは単刺。
( 灸 )
肝兪・脾兪・腎愈・阿是穴(痛みの感じる部位)に8分灸を1個ずつ。
○仰向けにて
( 鍼 )
章門・天枢・気海・髀関・伏兎・陰包に置鍼。 曲泉・陰谷・太谿・足三里・魚際・手三里などは接触鍼。
( 灸 )
右肘関節周辺の阿是穴に透熱灸を1個ずつ。

以上を初診の施術を終わりその後、鍼の使用本数の確認・施術後の注意点・二日後の通院を約束して帰って頂きました。

■2回目(初検時二日後)

■症状の確認 
○患者様に確認すると初診後はつらかったけどその次の日は幾分か楽になり、今日は何とか日常動作が行えるようになった。寝返り動作がまだつらいとの事。
○施術者の目から確認すると車の乗り降りは比較的スムーズできしゃがみの動作も前回よりかは良い。

■施術方針
○前回の治療に寝返り動作に必要と考えられる経絡(帯脈)を加える。原因治療は引き続き行う。

■施術後
○寝返り動作が比較的スムーズにできるようになっていた。
 患者様からこれなら大丈夫そうだからしばらく様子をみたいと言われたのでひとまずは略治とした。

■考察
解剖学的診方と東洋医学診断ともにほぼ間違いなくできた症例ではないかと考えています。大腰筋の疑うポイントとして考えているのはは体を前屈させる動作を行うときに痛みが増すことと、患部を押したときに痛い部位が明確に分からないことの2点。動作時に痛みが出るのは腱や筋の異常なので東洋医学的診断で言うと肝虚に多いと考えられるが、東洋医学的診断に必要な飲食・睡眠状況など確認しきれなかったので完璧に肝虚と診断はできなかった。確認して初めてきちんとした診断が可能になるので今後は基本事項の確認を忘れないように注意する。

名古屋市内(特に守山区・名東区・千種区・東区)・春日井市・尾張旭市・その他の地域で腰痛治療を希望されている方、検討をして下さい。
このエントリーをはてなブックマークに追加

ご予約・お問い合わせはこちらから

PageTop