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2015年10月17日 [症例検討]

肩の痛みに対する鍼灸(症例1)

お任せあれ

今回、守山区の鍼灸院では肩の痛みを症例にあげてみたいと思います。

■初検時 

43歳 男性

■主訴
・左肩の痛み

■現病歴
・左肩が痛み始めたのは1年くらい前。
・思い当たる原因はない。
・手足の痺れはない。
・じっとしていれば肩の痛みはないが動かすと引っかかった感じで痛い。
・頚を上に向けると引っかかり感がある。
・服薬については特に現在服用しない。

■現病歴で動かすと痛いので、自力で肩の関節がどこまで動かせるのか確認する。
・ハンガーを物干しにかける動作(専門用語で前方拳上という):90度。(「前にならえ」の動作までしか腕が上がらない。)
・横から上に腕をあげる動作(専門用語で側方拳上という):90度。
・背中の方にあげる動作(専門用語で後方拳上という):特に問題なし。

■既往歴:初診時の1週間前にお尻を手術する。

以上が現代医学的所見になり、以下は東洋医学的所見になります。

■四十肩・五十肩東洋医学的診断

○食欲:ある。量も少なく普通に食べる。
○小便:1日5・6回で量・色は良く分からない。
○大便:最近は毎日出る。便は柔らかい。
○睡眠:普通に眠れる。
○腹診:下腹部に抵抗がある。
○脈診:全体に細い。左寸口が軽く押さえて有力。左関上が強く押さえて細く無力。その他は大きな特徴はない。
○その他:寒がりである。背中の筋肉を触診するとブヨブヨした感じがある。

■ 証 
・肝虚寒証で三焦経・小腸経の気滞。

■施術方針 

○この患者様は、鍼灸の経験はないので刺激が多くなり過ぎないように気を付ける。(刺激過多は症状の悪化をさせる大きな要因となりやすい。)そのため、1回の治療で効果を出すことよりも3,4回の施術で効果を実感できるように配慮する。
○接触鍼は長さ40ミリ太さ0.16ミリの鍼を用いる。置鍼は長さ40ミリ太さ0.12ミリの鍼を用いて深さ3ミリ程度にする。灸は知熱灸と8分灸を用いて治療した。

■施術法 

○上向きにて(仰臥位)

・腹部は抵抗のある下腹部に接触鍼。太谿・太衝・復溜・少沢・陽池・天容・天窓・扶突・愈府に接触鍼。

・関元・帯脈に知熱灸1個ずつ行う。

○うつ伏せにて (伏臥位)

・左の二の腕の三焦経・小腸経上の筋肉のコリの部位に置鍼。

・完骨、天柱、膏肓、心愈、肺兪、神道、肝兪、脾兪、腎愈、命門、飛揚、肩中愈に置鍼。

・灸は膈愈・肝兪・命門に知熱灸1個ずつ。

以上を治療した後、起きて頂き、肩の動作を確認したところ、前方拳上はほぼ痛みなく上がるようになったが、側方拳上は変化がないとの事なので、再度引っかかる部位を患者様に確認したところ臑愈穴の周辺に痛みがあるので灸を1個すえた後、再度確認したら肩髎穴周辺に痛みが変わり、再度確認したら肩髃穴周辺に痛みが確認でき、その後皮内鍼(小さい鍼を皮下組織内に入れて、テープで鍼を固定する方法)をした後、脈を確認して施術終了。

施術終了後に治療後の注意点を説明して帰宅して頂きました。帰宅の際、患者様自身が肩の動きがずいぶん良くなったと実感を得られていました。

■考察

鍼灸を経験されていない方、全員に共通して言えるのはまず不安をなるべく取り除くことにつきます。この患者様にはまず接触鍼を行い、「鍼って注射針をイメージしていたけど、こんなものなんだ、思った以上に大丈夫でいける。」というふうに誘導することができて1ステップクリアできて良かった。

この患者様の東洋医学的診断を第一印象では「脾虚証」と考えましたが、脾虚証の肩関節痛だと関節の可動域が制限されることは少なく痛みが出ることが特徴の1つになりますが、よくよく問診・脈診をしていく中で肝虚証の関節痛の可能性が高くなってきました。

その根拠として、可動域の制限があること。大便の状態は下痢をしてしまうこと。脈が全体に細く、左関上(肝臓の働きをみる部位)が細く無力。そして寒がり。

以上を踏まえると肝虚で小腸経・三焦経の経絡に異常が出て上がらなくなっていると分析。
そして痛みをあまり感じさせないように治療をしたことで、全身の血行が良くなり、患部の血行も良くなった結果、肩の痛みが良くなったと考えられます。

名古屋市内(特に名東区・千種区・東区)・春日井市・尾張旭市・その他の地域で悩んでいる方、検討してください。
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