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2016年12月06日 [症例検討]

坐骨神経痛(腰椎椎間板ヘルニアが原因)にに対する鍼灸(症例検討1)

お任せあれ

名古屋市守山区のにこにこコラムです。

今回は坐骨神経痛の症例をあげてみます。

■性別
・女性

■年齢
・32才

■主訴
・左臀部〜大腿部にかけての痺れと痛み

■現病歴
・2年前に腰椎椎間板ヘルニアになった。今年の3月にMRIにて腰椎のヘルニアが悪化していると言われた。(その際手術・痛み止めの注射なども勧められたが、不安がぬぐい切れずいずれも行われていない。)
・症状が悪化する要件は「立っている時」・「歩いた時」との事。
・夜間痛(睡眠時に痛みが出る)、前屈時に痛みが出て辛い。
・仰向け時に痛くて膝を全く伸ばせない。膝のクッションが必要でバスタオルを4枚入れても痛い。

■既往歴
・特になし。

■初検時の身体所見
・患者様に確認すると痛い場所が特定できないくらい広範囲。
・痛い部位を触ってみると筋肉が硬い。

■東洋医学的所見
・「食欲」は普通。食べる量も特に変化はない。
・「尿」は回数・量ともに多くも少なくもなく、夜トイレに起きることはない。
・「大便」は柔らかく1日2回くらいある。
・「睡眠」は痛みがあり眠れない。(午前4時半〜5時に特に痛みが出る。)
・「尺膚」は引きつっていて硬い感じ。
・「腹診」
@左の期門周辺を押すと患部に響く感じがある。
A小腹不仁が認められる。
・「脈診」
 細弦で右寸口が有力なので本人にくしゃみをすると痛いかと聞くと、くしゃみをすると怖い感じがすると言っていた。

■証 (東洋医学的診断)
・肝虚熱証

■施術内容
( 鍼 )
・太谿・太衝・豊隆・条口・陽陵泉・外丘・魚際・陽池・陰廉(接触鍼)
・肝兪・脾兪・腎兪・小腸兪・環跳・足の三焦経・大腸兪(2寸で3.5cm 刺入)
( 灸 )
・臀部、大腿部で圧痛点が強い処を1壮〜2壮8分灸をする。

■施術後
次の日に来院されて症状の確認をすると、昨日よけい痛みがひどくなってしまい、「私、鍼合わないのかな。」って言われてしまいました。

再度東洋医学的診断を確認すると間違いはないけど、今回の施術法の内、大腸兪に3.5cm刺入したところに着目、するとこの患者様は鍼が初めてだったために刺激が強すぎたのではないかと推測。

そして今回(2回目以降)は
@鍼を深く刺さないこと
A痛みのある部位(腰部・中殿筋・小殿筋・梨状筋・坐骨結節周辺)すべてに施す(接触鍼と8分灸をする。)
以上をすることで痛みが軽減してきました。

閲覧された方が一番わかりやすいデータ(仰向けになれるための処置)を以下に載せておきました。
初回〜11回目までは痛みが強すぎてタオルを4枚入れても少ししか仰向けが出来なかった。
12回目(初検時から3週間後)には仰向け時に膝に入れるタオルの枚数が4→3に減りしばらくは痛みがなく、施術が受けれた。
23回目(初検時から2か月弱)には仰向け時に膝に入れるタオルの枚数が3→2に減り施術が終わるまで痛みはでなかった。
30回目(初検時から2カ月半)には仰向け時にタオルを入れなくても膝を伸ばせるようになるが、施術途中痛くなるのを恐れて2枚入れている状態です。
現在も継続中です。

■考察
腰椎ヘルニアで患部となる腰部の筋肉は痛みにより過度な収縮状態に陥っていたと考えられ、徐々に筋肉を緩めればこんなことにはならなかったが、早く痛みが軽減するようにと思い、腰部の悪いところまで鍼を入れて筋肉の緊張を急に緩めようとしたのが失敗でした。(過度な筋肉の緊張を一気にとると急に血行が良くなり過ぎて体が反応しきれないため却って痛みが増してしまうことがあるからです。)
刺激を調整した後は診断・刺激共に良かったので徐々に良い結果になっていくのはある程度推測できました。
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