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2018年07月10日 [症例検討]

アトピー性皮膚炎2

刺鍼中
名古屋市守山区のにこにこ鍼灸のコラムです。今回はアトピーの症例です。

■初検日
・2018年5月△日
■性別
・女性
■年齢
・33歳
■主訴
・顔のかゆみ(上瞼がカサカサして頸がかゆい。両肘もかゆみあり。)
■現病歴
・今年1月末に引っ越しの前にアトピーの治療を別の治療院で受けて、症状が安定していたのですが、4月頃よりかゆみがひどくなってきたので、ネットでアトピーの治療を読んで見えた。過去にステロイドを使用していたとのことですが、2年ぐらい前にステロイドを使用するのをやめた。
■既往歴
・特になし
■東洋医学の所見
・食欲普通で食べる量も多くもなく少なくもなく普通。
・小便1日5〜6回。量は多い。夜中トイレに起きることは少ない。
・大便2日1回。腹痛をしての下痢が多い。
・睡眠は1歳の子供さんが見える授乳で目が覚めることが多い。
・腹診は中かん・関元・章門・左の天枢・左の滑肉門に硬結あり。
・脈診は細弦緩。左右の関上が共に無力。
・尺膚はふにゃふにゃ。
・季節の変わり目や疲れた時に悪化。
■証
・脾虚証
■施術内容
・鍼:中かん・天枢・関元(切皮置鍼)げき門・大陵・太白・三陰交・血海・足三里・衝陽・臨泣・尺沢・太淵・曲池・温溜・曲泉(接触鍼)・灸:中かん・滑肉門・天枢(1個)
・鍼:風池・天柱・完骨・肝兪・胃兪・三焦兪・心兪(切皮置鍼)。
背部散鍼・足の三焦経・腎経・患部に散鍼。
・灸:脾兪・三焦兪・腎兪1個
■施術経過
・2回目(△日+7日後)前頸部のひっかき傷は落ち着いている。頸の付け根に湿疹が出てきた。鼻から目尻にかけて皮膚が赤くなっている。アトピーの原因となる悪い物質が出てきてしまったと説明。今後も出る可能性があるとも付け加える。
・3回目(△日+11日後)頸の付け根のかゆみはさほどひどくない。顔は赤みは減っているが範囲が広がった感じ。範囲は広がってしまったが、炎症は落ち着いているから安心して下さいと説明をする。自宅でセルフ灸を開始。
・4回目(△日+21日後)上瞼がぐじゅぐじゅ。ほほが赤くややはれ上がっている。これはおかしいと思い、確認すると漢方薬を飲んだとの事。当院と同じ診断での漢方薬の処方なのでとりあえず飲みづつけてもokと答える。状態がひどいのでとりあえず実家に帰って様子をみたいという事でしばらく様子をみる。
・5回目(△日+42日後)間が空いたのですが、一時劇的に症状が改善したとの事。しかし瞼やほほが少しカサカサしている。赤みはほぼとれている。
・6回目(△日+49日後)鼻の下がカサカサしてかゆい。頸の付け根の皮膚の状態は良くなっている。中指・小指にひび割れがある。施術継続中。
■考察
・アトピーの患者様のほとんどは過去にステロイドを使用した経験があります。そういうケースでは大抵、症状が悪化してしまいます。この患者様も同様でした。
悪化すると大抵の患者様は失望してしまい、諦められる方が多いのですが、この患者様は諦めずに一生懸命自宅灸を行い、定期的に通院して頂いたおかげで随分良くなりました。
ステロイドで抑えている症状が今後まだ出る可能性は否定できないので引き続き様子をみたいと思います。診断については間違いなく脾虚証で気血が十分に皮膚に与えられないためにかゆみが出てしまったと考えて問題ないと思います。小さい子供さんも連れての通院ですので定期的通院が難しい状況ですが、できる限り通院して頂いた方が施術効果も良いと説明しておきました。


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