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2020年11月24日 [症例検討]

【 症例 】下半身の痺れ(足に力が入らない)

■この記事を担当している筆者は「当院の院長」になります。詳細はこちら
高齢者
今回の症例は下半身の痺れ(足に力が入らない)の鍼灸治療になります。
【 症例 女性 79歳 】
■予診票からの患者様の情報
腰から下肢までしびれた感じがあるとのこと。(特に下肢全体に痺れが強いとのこと。)初検日より約3年前にダンスしている途中に左足が急に「ガクッ」としてからずっと続いているとのこと。当院に通院される前は整体に通われていたとのことです。過去にかかった病気は高血圧・子宮筋腫があるが糖尿病はなしとのこと。現在服用中の薬は逆流性食道炎の薬・血行促進の薬・精神安定剤の3種類あります。過去に鍼をしたことがあり鍼を信用しているから当院に通院する決心をされたそうです。
東洋医学
■東洋医学の観点からみた患者様の状態
食事の状態は食欲はあるが食べる量は少ないとのこと。尿は1日8回以上で尿量自体は少なく、色はやや濃い、夜中に何回もトイレに起きるとのこと。大便は2・3日に1度で便は硬いとのこと。睡眠は夢を多く見て眠った気にならない・よく目が覚めるとのこと。お腹の状態は腹直筋が凄く緊張している状態で左の脇下硬が認められる。脈診は全体に浮弦結(*結とは不整脈の1つになります。)左尺は浮脈。前腕内側(尺膚)はガサガサしている状態でした。以上よりこの患者様の身体状況は腎虚証で瘀血により下半身にしびれた感じ(足に力が入らない)になってしまったと判断しました。
■治療方針と治療経過について
治療方針は脾胃(胃腸の働き)を高めて気血を益して腎臓の働きを改善する。それに加え瘀血の処置を行い、患部(下肢)のツボを使い血行促進を図ることで症状の改善を目指す。施術のゴール点は杖を取って歩けるようになりたいとのことでした。なお徒歩でくるため天気が悪い時は通院ができないため天気が良い時をみてくるとのことです。
治療経過は2回目までの施術では大きな変化はなかったが、3回目の施術(初検日より6日後)には治療前の脈診で7・8回で一回は飛んでいたのが、施術後の脈診では12・13回で1回の割合に変わっていました。それから初検日より5か月(施術回数16回)をしましたが、足の痺れ感は患者様本人曰く変化がないとのことでしたが、不整脈が20回で1回の割合にまで減っていました。しかし主訴が思ったほど改善が出てきていなかったため、施術回数16回目以降は夏の時期も重なり熱中症になる危険性もあり通院が難しくなり、それから2か月後(秋頃)にハガキを出すと患者様より電話でデイサービスに通所することになったと連絡があり、施術を中止しました。
考え
【 考察 】
今回の症例は「足の痺れ」は「足に力が入らない」ことを言っていることを始めに理解できないといけないことでしたが、僕が理解したのは3回目です。初検時に気付けば対応がもう少し変わったのではないかと考えています。もし気付いたとしたらまず約80%は年齢的なものから来ているので、杖なしで歩けるようになるのは難しいと説明し、そのあとにこれ以上歩行ができなくならないよう予防していくことが大事だと追加で説明をするといった感じにしていたと思います。
診断の分析をすると足に力が入らないのは間違いなく腎虚です。腎の働きを良くするためには気血が必要です。気血の生成は脾胃(胃腸)が行うので脾胃の働きを良くして気血を益すことも忘れないで行います。以上をきちんと行いましたが、施術者の腕が悪かったためか良い結果が残せませんでした。


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