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2020年10月30日 [症例検討]

アトピー【 症例6 】

■この記事を担当している筆者は「当院の院長」になります。詳細はこちら
アトピー
今回はアトピーの鍼灸治療の症例を1つ挙げますが、僕の息子の症例になります。
【 症例6 男性 13歳 】
■初検時の状態
2019年夏頃より乳頭(乳首)の周りが痒く掻いてしまうので近所の皮膚科に連れて行ったところ原因が分からないがステロイドを塗って様子を見て下さいということでしばらくステロイドを塗っていました。しばらくの間、良くなったり悪くなったりと不安定なまま2020年5月頃より背中に丘疹(丘みたいなできもの)が左右同じように出てきているのを確認できましたが、これはステロイドを塗っても改善することはありませんでした。妻が「これ何ともならんから鍼灸で治療してくれ。」ということで8月の初めころより治療を開始することにしました。
脈診
■東洋医学(鍼灸)の観点からみた患者様の状態
食欲はあるし食べる量も好きなものに限っては良く食べる。尿の回数は6回程度で尿の色や量は特にどうこうといったことはなかったです。大便はすぐにお腹を壊して下痢をするタイプです。睡眠はよく寝ているが、ほぼ毎日、無意識に皮膚を掻いている状況です。前腕内側(尺膚)の状態は特にどうこうっている状態ではないが、脈診をすると全体に滑脈だが右関上が無力で左関上がやや無力で左寸口がやや有力だった。お腹の状態はくすぐったくてよく分からなかった。以上によりこの子の身体の状態は脾胃の働きが低下して気血の生成ができなく、それにより肝臓の働きに影響を及ぼしその結果皮膚に痒みが出てきたと判断しました。
■治療方針と治療経過について
治療方針は脾胃の働きを良くして気血を増やすことが1点。肝臓の働きを改善させることが1点。患部周辺には刺絡という特殊な施術を施し患部の熱を外に出し、痒みを軽減することが1点。以上になります。施術頻度は開始早々は週5回でそれから状態を見て徐々に間隔をあけていくようにしました。
治療経過は最初の5回(施術開始1週間)で痒みがずいぶん落ち着いてきたが、皮膚の状態は大きな変化は見られない。それから施術開始3週間経過(合計施術回数が13回)で徐々に皮膚表面が悪化してブツブツしたものが増えてきました。これについて現代医学では今までステロイドを使用しその後ステロイドを止めたことによりリバウンドしたためと考えますが、東洋医学では体力が回復してきて身体の中にある不要な物が体外に出てきた証拠になります。さらにこの状態が2週間程度続きましたがその間に施術は6回しました(合計施術回数19回)。施術開始から1か月半頃になるとブツブツしたものが随分減ってきて色素沈着が目立つようになってきましたが痒みの方は随分軽減してきました。施術開始から2か月が経過する頃には週2もしくは3回(合計施術回数25回)には丘疹みたいなものが随分減ってきた感じがあり、色素沈着が少し減ってきたような感じが出てきました。施術開始から約2か月半経過(合計施術回数29回)には痒みはほとんどなく丘みたいな物もなくなりあと色素沈着がとれればほぼOKだねと息子に話しました。今後も週に2から3回の施術を行っていく予定です。
治療経過の写真をここに掲載します。
初検時状態は下に添付します。
アトピー初検時
初検後約3週間経過後の状態は下に添付します。
アトピー(1か月半後)
初検後約2か月半後の状態は下に添付します。
アトピー(約2か月半後)
考察
■考察 
最初にこれがアトピーと疑いをかけて鍼灸治療をスタートしていたらこんな結果にはならなかったのではないかと反省しています。診断と施術については問題はないと判断しています。もし間違えていたらこのような結果はえられません。
あともう1つは一般のアトピーの患者様と違うのは施術回数と頻度ですね。一般の患者様の倍近くの施術回数をこなしているから回復も比較的早かったと思います。ただ一つだけ言えることは大抵の症状は鍼をやればやるほど効果が得られやすいので皆様にもおすすめしております。特にアトピーの治療については最低でも痒みが治まるまではまめに施術をうけられるのが一番の理想になると考えています。

■その他のアトピーの症例
・アトピーの症例1はこちら。
・アトピーの症例2と症例3はこちら。
・アトピーの症例4と症例5はこちら。


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