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2020年03月03日 [症例検討]

「刺絡療法が良かった」 膝の痛みの症例

■この記事を書くのは当院の院長です。詳しく知りたい方はこちらへ。

三稜鍼

・今回は、「特に思い当たる原因がないのに膝が痛い」時に刺絡を用いて効果を出した症例です。

■初検日
2020年1月下旬頃
■性別
女性
■年齢
42歳
■主訴
右膝の痛み
■現病歴
1月下旬頃、せまい通路を通ろうとして物を隅によせた後、数時間経過したら右膝が痛くなった。悪化する動作は膝の曲げ伸ばしする時に痛む。
■既往歴
狭心症・高血圧
脈診
■東洋医学的所見
・食欲普通、食べる量も普通
・大便1日1回、普通。
・小便1日7回程度、夜中トイレに起きることはあまりない。
・睡眠まずまず。
・腹診:下腹部に硬結(肩こりでいうコリがある状態)
・脈診:全体に滑。右寸口がやや有力。
■証
腎虚証
■施術方針
腎の働きを良くする。患部または患部周辺の押さえて痛む所を施術し血行を促進する。
鍼灸
■施術経過
3回施術を行った所でだいぶ良くなってきたが、4回目の施術で仕事で無理をしたため悪化した。
そこで本人が痛む部位をよく見てみると少し腫れているのに気づき、触ってみると左右差があるので、間違いなく痛んでいる部位に炎症があることを突き止めた。

ではこの炎症をどう取るか。

これは灸で取ることも可能ですが、ランセット(血糖値を図る器具)を用いて患部に刺絡をすることにした。
この結果、痛みの程度が随分良くなって膝の曲げ伸ばしも施術前に比べて楽になったとの事。
それから3回続けて刺絡を行った後、痛みはほぼ消失した。
考察
■考察
刺絡の適応は「外傷による炎症」・「外傷の後遺症により生ずる瘀血」・「実証が原因で起こる発熱」・「実証によるのぼせ」などがあります。
今回は外傷による炎症に当てはまると考え、刺絡を行うことで患部の炎症が落ち着いた症例です。刺絡に加え、全身調整によってより一層の効果が得られたのではないかと推測できます。


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