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2019年08月20日 [症例検討]

肩の痛み(症例4)

■この記事を担当している筆者は「当院の院長」になります。詳細はこちら

・本日もようこそ、当院のコラムへ。
・今回は、「肩の痛みが最も辛い」という症例を書きます。

初検日
2019年5月△日
主訴
肩の痛み
年齢
54歳
性別
男性
現病歴
数年前から痛む。特に思いあたる原因はなし。
既往歴
腰の痛み(右側で30年前に痛めた。)
随伴症状
・腰痛(左側)がある。 
・のぼせている感じがする。
・喉に違和感がある。
・気分的に落ち着かない。
東洋医学の所見
・食欲はある。食べる量も多い。
・小便の回数・量ともに正常。しかし色は濃い。
・大便は朝2回出る。調子が悪いと下痢になる。
・睡眠は7時間程度。
・天気が悪いと症状が悪化。
・腹診は小腹不仁。心下満あり。
・脈診は全体に滑。左関上は軽く押さえて無力。
証(診断)
・腎虚証
施術方針
・腎臓の働きを良くする。それに加えて脾胃の働きを調整する。

治療経過
2週間に3回の施術で肩の痛みは軽減されているが、首を前に倒すと左肩が張る感じがあり、深呼吸時に肋間に痛みが出る。左腰が張る感じが残る。

4回目の施術で再度「証」の見直しを行い、天気が悪いと症状が悪化。腰が張った感じがある。脈診で右寸口部位(肺の働きを見る所)が良くなかった。

これは「肺の働きが低下したことによる水分の代謝異常が原因」として肺の働きを良くする治療を施す。
それ以降「腰の張り」・「深呼吸の痛み」・「前屈したら左肩が張る」という症状を訴えることはなくなるが、左の肩甲骨の外に違和感があり押さえると痛みがあるので、只今治療を継続しているところです。(2019年7月はじめ現在で6回施術を行っています。)

考察
途中で診断の見直しをして経過が良かったと思えるケースでした。この患者様の場合、天気が悪いと症状が悪化するとの事ですので、現代医学で言う気象痛(気象病)に当たり、東洋医学では「湿邪」が原因と考えます。
湿邪は「身体に不要な水」なので水を出さなくてはいけません。水を出すために今回は肺の働きを良くする方法にしたのが結果良かったと思います。

以上になります。


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