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2020年11月10日 [症例検討]

肩の痛み 【 症例5と症例6 】

■この記事を担当している筆者は「当院の院長」になります。詳細はこちら
左肩の痛み
今回の症例5は左肩の痛みの鍼灸治療にします。
【 症例 女性 48歳 】
■予診票からの患者様の情報
この患者様は過去に背中から腰にかけての痛みで当院に通院された方で、この時は偶然にして1回の施術のみで症状が改善しました。今回は左肩が痛くなったということで通院されました。通院時の3日前より左肩を下にして圧迫した状態にあると痛みが激しく、前に腕を上げる・後ろに腕を上げる・横に腕を上げるといった動作での痛みはあるがさほどひどくはないとのこと。鍼灸で何とかこの辛い痛みを早く取って欲しいという思いもあり当院に通院されました。
脈診
■東洋医学の観点からみた患者様の状態
食欲はあり食べる量も普通とのこと。大便は1日1回は出るがコロコロした便が出るとのこと。小便は気持ちよく出て夜はトイレに起きないとのこと。睡眠状況はお子さんが小さいため起こされてしまうとのこと。お腹の状態は中脘穴周辺に抵抗と硬結があり、左鼠径部に抵抗がある。脈診は全体にやや滑脈で左関上が沈弦で右関上が無力の状態です。以上よりこの患者様の身体状況は脾虚で肝実(瘀血)の状態になり、左肩に痛みが出たと考えました。
■治療方針と治療経過について
治療方針は脾胃の働きを良くして瘀血を排出することが全身調整になります。そして痛みのある部位に対して鍼灸施術を施し血行を良くする。以上になります。
治療経過は2回目の通院時に1回の施術で肩の痛みは随分良くなったが、左の腰と左の膝に痛みが出てきたと言って見えたので、1回目の施術内容に左の腰の痛む部位と左ひざの痛む部位に鍼を施こす施術をしました。3回目の予約を取るも生理になってしまったのでキャンセルしたいと電話があり、終了と言う形になりました。
考察
【 考察 】
今回の左肩に痛みの東洋医学的な診断は間違えていなかったと考えます。ただ今回の症状は現代医学で言う頚椎症由来の痛みや五十肩の痛みなのか判断が難しい症例でした。結果的にみれば頚椎症由来の痛みだったのではないかと推測ができますが、当初はこれで肩の痛みに変化がほとんどなければ五十肩の可能性もあるからその時は覚悟して下さいというくらいの状態でした。もし五十肩なら少なくとも30回以上の施術をしなくてはいけないような状態だったと思います。
【 補足事項 】
一般の方は生理中は鍼灸治療は受けてはダメみたいな雰囲気がありますが、生理期間中でも鍼灸施術は可能です。少しでも早く良くなるためには生理期間中であっても定期的に通院して頂いた方が結果的にみて症状が改善されることが多いので、頑張って通院して少しでも早く症状を取ってしまいましょう。

右肩の痛み
今回の症例6は左肩の痛みの鍼灸治療にします。
【 症例 男性 57歳 】
■予診票からの患者様の情報
2020年5月頃に右肩がひっかかるような締め付けられた痛みがほぼ毎日のように続いた。以前五十肩になった時は自分でストレッチなどを施すことにより完治はしましたが、今回の締め付けられるような痛みは何ともならないということで当院に通院されました。右肩の痛みの他に腰とアキレス腱の痛みがありますが、アキレス腱や腰については仕事上(タクシー運転手)ということもありできれば鍼灸で改善して欲しいということでした。過去に腰のヘルニアがあります。夜のなると痛みが徐々に悪化するのが分かるとのこと。
脈診
■東洋医学の観点からみた患者様の状態
食事については食欲はある・食べる量はいつもと変わらない。尿については1日4回程度で回数が少ない。尿量と色については正常(出る量は普通・色はやや薄い黄色)で夜中にトイレに起きることはない。大便は便秘気味で硬いが便秘でお腹が張ることはない。睡眠は1日6時間で痛みの為途中で目が覚めることが多いとのこと。お腹の状態は右脇下硬・左鼠径部に抵抗がある。腹直筋の緊張も見られる。脈は全体に滑。左関上は無力。前腕内側(尺膚)の状態は腕全体に硬い状態です。以上よりこの患者様の状態は脾虚で瘀血の状態で、右肩が締め付けられるような痛みが出たと考えます。
■治療方針と治療経過について
治療方針は脾胃の働きを良くして瘀血を排出することが全身調整になります。そして痛みのある部位(棘上筋・肩内陵というツボ)に対し鍼灸施術を施し血行を良くする。施術のゴール点は症状の改善を目指す。以上になります。
治療経過は初日は痛みがある。2日目はOK。それ以降は6日後までは痛みがあった。2回目の施術(初検日から7日後)には前回同様の全身調整を行いながら、肩の腱板損傷(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)を考え、そのうちの棘上筋・棘下筋を施術を加えました。それから2週間後の3回目の施術時に右肩のコリが鍼で取り切れていない部位をセルフマッサージを加えたと言って見えたが、それが良かったのか不明ですが、調子が良くなったとのこと。施術のゴール点に到達したので終了としました。
考察
【 考察 】
結果的にみて全身調整については間違えていないですね。もし間違えていたらセルフマッサージを加えただけではまず取れません。これは経験で分かります。(患部だけの治療と患部と全身調整を合わせた治療では明らかに後者の方が治療経過はいいんです。)
ただ唯一気になったのは鍼灸で取り切れていないコリの部分をセルフマッサージをしたことです。これは今回は運よく改善してくれましたが、場合によっては悪化する可能性が出てきます。鍼で一気にコリを取る方法より徐々に取っていった方が身体に優しい治療になりますので、できればセルフマッサージは控えて頂いた方がこのケースでは良かったかなと思います。
【その他の肩の痛みの症例】
肩の痛み 【 症例1と症例2 】
肩の痛み 【 症例3と症例4 】


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