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2020年06月17日 [症例検討]

肩の痛み 【 症例3と症例4 】

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。
頚肩の凝り・痛み
症例検討は何にするのか迷いましたが、「肩の痛み」にしておきます。
【 症例 3 女性 36歳  】 
■予診票からの身体状況
後ろに腕を伸ばすときに肩に痛みが出るのが辛い。詳しく聞いてみると、半年前から上肢が動かしにくく痛みがあったが、病院で診察を受けずにしばらく様子を見ていたが、初検日の3週間前に痛みが出始めた。服を脱ぐときに痛みが強く感じる。過去には腰を痛めたことがある。歯の矯正のために顎を切る外科処置を受けたことがある。指の第一関節が時々痛むので病院で診察をうけたらへバーテン結節の初期だと言われた。現在飲んでいる薬は痛み止め以外ないとのこと。
脈診
■東洋医学の考え方から診た身体状況
食事については食欲はあるが食べる量は少ない。尿は1日5から6回。夜中トイレにおきることはない。大便は柔らかい。睡眠は仕事上オンコールがあるが、オンコール当番以外で目を覚ますことはない。お腹は中脘穴に硬結。右の不容穴から期門穴にかけて抵抗感あり。右の鼠蹊部に抵抗感あり。尺膚(前腕の内側)は右腕が硬く左腕はふにゃふにゃしている。脈診は左脈が細渋。右が細の状態。飲食の好みは甘いもの・辛い物が好きで、寒がりで手足の冷えあり。
鍼
■施術方針と施術経過
この患者様の場合、肝臓の働きが低下(肝虚証という)により肩回りの腱や靭帯を痛めたために症状が出たと考えたので、施術方針としては肝臓の働きを良くして肩回りの靭帯や腱の働きを回復することで肩の痛みを取ることとした。施術経過ですが、鍼灸施術後の検脈で左の渋脈が取れた。2回目の施術時には肩の痛みはほぼなくなってきたが、腰が張った感じがするとのこと。3回目の施術時には痛みや張りがなくなったのでへバーテン結節悪化の予防をするよう開始をしたが、その治療を開始以降は不定期の通院になりがちだったので自宅でセルフ灸を薦めたところ、きちんとセルフ灸をしているとの返答を得たが、それから数回施術をしたのちにへバーテン結節が悪化してしまったとのこと。悪化後に1.2回鍼灸施術を受けるも施術自体に納得がいかなかったみたいでそれ以降の通院はなくなってしまった。
考察
■考察
肩を後ろに動かすと痛むケースでは腕を走っている大腸経・肺経に影響が出ることが多い。動かすと痛く関節可動域も少し制限が認められた以上、肝虚証で肺・大腸経に異常が出たと判断しました。実際施術してみると教科書通りの結果が得られました。しかし、ぺバーテン結節の治療及び悪化の予防は必ずと言っても良いほど定期的な施術と日頃の養生が大事になってきます。ただ、僕の説明力の不足もあり、患者様を説得できなかったことが、悪化を促進させてしまった結果になったのは残念でなりません。

肩の痛み
【 症例 4 男性 54歳  】 
■予診票からの身体状況
肩の痛みは数年前から続くが、痛くなった原因に思い当たることはない。その他の症状として腰痛(左側)があり、のぼせている感じがして、
喉に違和感があり、気分的に落ち着かない。過去に約30年前に右側の腰を痛めた。特に病院で診察を受けているわけではない。
脈診
■東洋医学の考え方から診た身体状況
食事については食欲はあり、食べる量も多い。小便は回数・量ともに普通だが、色は濃い。大便は朝2回出る。調子が悪いと下痢になる。
睡眠は7時間程度で、天気が悪いと症状が悪化。お腹の状態は小腹不仁(下腹部に力がない状態)で心下満ある。脈診は全体に滑。左関上は軽く押さえて無力。以上によりこの患者様の身体の状態を東洋医学的に診て腎虚証と判断した。
鍼
■施術方針と施術経過
施術方針は腎臓の働きを良くした上で脾胃の働きを調整することとした。施術経過は2週間に3回ほど鍼灸施術を受けて肩の痛みは良くなってきたが、首を前に倒すと左肩が張る感じがあり、深呼吸時に肋間に痛みが出る。左腰が張る感じが残るとのこと。
4回目の施術時に再度の東洋医学的診断を見直しを行うことにした。「天気が悪いと症状が悪化。」・「腰が張った感じがある。」・「脈診で右寸口部位(肺の働きを見る所)が良くなかった。」以上の3点より肺の働きが低下したことによる水分の代謝異常が原因」として肺の働きを良くする治療を施すことにした結果、腰の張り・深呼吸の痛み・前屈したら左肩が張るという症状を訴えることはなくなるが、左の肩甲骨の外に違和感があり押さえると痛みが残ったが、これも引き続き肺の働きを良くするよう鍼灸治療をしたら初検より半年後にはほとんど症状がなくなり治療を終了した。
考察
■考察
途中で診断の見直しをして経過が良かったと思えるケースでした。この患者様の場合、天気が悪いと症状が悪化するとの事ですので、現代医学で言う気象痛(気象病)に当たり、東洋医学では「湿邪」が原因と考えます。
湿邪は「身体に不要な水」なので水を出さなくてはいけません。水を出すために今回は肺の働きを良くする方法にしたのが結果良かったと思います。
■その他の肩の痛みの症例
肩の痛みの症例1と症例2



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