名古屋で鍼灸に関する知識を発信する-にこにこコラム | 鍼灸なら名古屋市守山区の<にこにこ鍼灸治療院>

にこにこ鍼灸治療院
  • トップページ
052-793-6211
にこにこ鍼灸治療院
ブログ
2020年03月31日 [症例検討]

【施術が上手くいかなかった症例】耳が聞こえにくい編1

■この記事を書くのは当院の院長です。詳しく知りたい方はこちらへ。

耳の違和感
当院の耳の治療は大抵、施術効果が出るのですが、今回はあえて上手くいかなかった症例をあげてみます。
どうして効果がでなかった症例を挙げるのかというと、効果があった症例ばかりは胡散臭いと思われるのが嫌だからです。

では早速ですが、症例をあげてみますね。

■初検
2019年12月頃
■性別
女性
■年齢
68歳
■主訴
左耳が聞こえにくい
■現病歴
初検日より20日前頃より発症。悪化する条件として「朝起きた時、夕方」
■既往歴
狭心症・腎炎・高血圧・糖尿病・アレルギー・高脂血症・腰痛・メニエール病
脈診
■東洋医学の所見
・飲食について
食欲はないが、無理をして食べる。食べる量は少ない(いつもの食べる量の2割程度)。
・尿について
回数は1日4回。尿量は少ない。色は正常。
・大便について
1日1回で軟便。
・睡眠について
不眠で寝つきが悪く、途中で目が覚める。1日3時間程度しか寝ていない。
・腹診
天枢・肓兪・中脘などに硬結
・脈診
沈渋
・尺膚
筋肉に引き締まりがない状態
■証
肝虚証
鍼
■施術方針
肝の働きを良くする治療に加え、脾と肺のツボを使い肝の働きが良くなるようサポートをする。
■施術経過
初回の施術中(口頭)と施術後(書面)に施術後に起こり得ることを説明しました。
1回目の施術でめまい感は落ち着いてきた。耳の状態に変化はない。
2回目も施術方針を変えずに行う。一通り施術が終わったところで脈を確認し、不十分だったため1か所ツボ(神門)を増やし施術したところ脈も整ってきたところで施術を終了。
2回目終了地点で初検から1週間が経過していました。そして3回目の施術の2日前に連絡があり、施術後横になるのがしばらくしんどくてできなかった。ようやく落ち着いてきたけど、どうしてこんなことが起こるのかと聞かれたので、好転反応の可能性があると説明したが、納得された感じはなく、次回の予約をキャンセルされた。
考察
■考察
初検時に脈が渋が入っているのは非常に状態が良くないので、注意深く施術しなくてはいけません。なぜなら渋脈は気血の損傷が激しく十分に身体に巡らない状態だからです。刺激の加減を間違えると悪化は必至。ですから初検時は非常に気を使って施術をしました。そのおかげでふらつき感は1回で改善が見られほっとした。

2回目の施術時は渋脈は取れていたが、用心したほうが良いと思い気を付けて施術をしました。ただ最後検脈後に神門というツボを使い、脈をきれいに整えてしまったのがまずかった。要は刺激が多すぎたのです。それによって患者様に好転反応が出てきたと推測できます。

最後の検脈時に「今日はこれで大丈夫、次回施術すれば問題ない」として次回に持ち込めばこんなことにはならなかったと思います。
今後は100%脈を整えるのは刺激過多の危険が出てくるので80%脈の状態が改善された時点で抑えるように心がけたい。


ご予約・お問い合わせはこちらから

PageTop