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2019年02月19日 [症例検討]

手足のむくれ1

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。
更新日:2020年7月22日
浮腫
今回は鍼灸治療の症例(腎機能が悪化して出てきた手足の浮腫みと痛み)を挙げてみます。
【 症例1  男性  61歳 】 
■予診票からの身体状況
初検日より2年前に右の手首・足首の浮腫みと痛みが出始めました。病院での診察を受けられた際に「手首足首の痛みを取る方法はない。」・「腎機能が低下しているから気を付けないと透析しなくてはいけない」と2点言われたとのこと。疲労がたまりむくれてくると症状が悪化するとのこと。過去に患った病気は24歳頃に風邪をこじらせて腎臓病になった。(病名は不明ですが、恐らく糸球体腎炎ではないかと想定しています。)
脈診
■東洋医学の考え方から診た身体状況
食事については食欲は普段と同じで普通で食べる量も普段通り変わらず普通とのこと。小便は1日5回程度で2,3時間に1回あり、夜中にトイレに起きる。大便は1日2回程度あり、硬くもなく下痢気味でもないとのこと。睡眠は1度目が覚めると睡眠の質が悪くなるとのことお腹の状態は小腹不仁(下腹部に力がない状態。)脈診は全体に滑脈。左尺脈が軽く触れて有力な状態。以上からこの患者様の身体は脾胃の働きが悪くなったことによる体内にある不要な水分が手足に溜まったために症状が出ている状態と判断しました。
■治療方針と治療経過
治療方針は脾胃の働きを良くして体内にある不要な水分を排出するが1点。患部の気血の流れを良くすることが1点。以上2点になります。
治療経過は通算1回目終了後に経過に起こりうることを説明し施術計画を提案したところ、仕事上いつ来れるか分からないため予約はとることが不可能と言われたので当院からは最低1週間に1回は通院して下さいと説明し納得して頂きました。その後、約束通り1週間に1回のペースで施術しました。
通算3回の施術終了時点で主訴の右の手首足首の痛みはほぼなくなってきた。むくれも軽減。その後、腋が痛いとか腰が痛いとか足のつま先に違和感があると通院時言われてきていますが、腰痛を除く症状はその都度1回の施術で改善されています。

4回目以降、基本週1回のペースで通院して頂いています。初検日より6か月経過した頃より顔色もだいぶ良くなり、右手首の痛みはほぼなくなりました。ただ右の指が曲げにくいと訴えられているので患部を詳細に見ながら施術をして経過観察中です。初検日より1年半経過した頃には右手首の痛み・足首の痛みはほぼ取れました。2020年7月現在も継続中です。なお一時期腎虚証や肺虚証で施術をしていましたが、思ったほど効果が得られにくく再度脾虚証に変更施術してからは症状に大きな変化はなく安定してきています、ただ身体の状態によっては腰が痛かったり・お尻が痛かったり・全身疲労など様々な症状を訴えられますが、それらに対しても個別に治療を施しています。
考察
■考察
腎機能が悪化して出ている症状になりますので治療経過は良くないだろうと予測はしていましたが、この患者様のケースではこちらの想像以上の改善が得られたケースだと考えます。ただ症状が改善しただけで定期的施術ができないと腎機能がより悪化して透析のケースもありうると考えています。ですからこの患者さまには症状は落ちついているけど身体の中はまだ改善されていない状況なので注意して下さいとアドバイスをしています。そしてアドバイス通り施術を受けられているので症状も安定しているのではないかと考えています。


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