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2017年05月09日 [症例検討]

三叉神経痛(歯の痛み)に対する鍼灸(症例)

■この記事を担当している筆者は「当院の院長」になります。詳細はこちら
歯の痛み

今回は鍼灸治療の症例を挙げようと思います。症例はタイトルにあげていますが、「歯の痛み(三叉神経痛?)」です。なぜ三叉神経痛の最後に?を加えたかというとまだ病院で診断が正式に下されていないためです。歯の痛みを感じるのが三叉神経が支配していますが、歯自体に原因があって起こっているのかは不明な状況です。
【 症例1 女性 38歳 】
■予診票からの患者様の情報
前歯の痛みがあり辛い。当院へ初検で通院される1年9か月前に歯科にて受診された。そこでは歯根に膿がたまっていると言われた。膿の処置を2か所の歯科クリニックで施しても痛みが取れなかったので、3か所目の歯科医院でCTを取ると、歯根が曲がっていて患部に薬が届いていない状況。また右上の奥歯にも膿があるとのこと。その歯科クリニックで精密根幹治療を受けるも症状が落ち着かず悪化してしまった。4件目の歯科クリニックを受診された時には膿はすでにないから、おそらく歯ぎしりが原因ではないかということでマウスピースを付けて様子をみるも、前歯・奥歯・右顎にひどい痛みがあり、歯全体が浮いた感じか出てきて、さらには右耳が時折詰まった感じがするようになってしまいました。4件の歯科クリニックを受診するも不安が取り除くことができなかったので、脳神経外科に行きMRIを取ると三叉神経が血管に触れていて痛い可能性があるとのことでした。過去に患った病気は逆流性食道炎・不整脈・椎間板ヘルニアがあります。現在飲んでいる薬はリリカ(25mg)とメチコバールの2種類のみです。
脈診
■東洋医学(鍼灸)の観点からみた患者様の状態
食事について尋ねるも食欲はなく、食べる量も少ないとのこと。小便は3回未満/日で夜中トイレに起きることはない。大便は下痢気味とのこと。睡眠は夜中に目が覚めてしまうことがある。痛みが悪化するのは「食事のあと」・「疲れてくる夕方から」・そして「風呂に入って温かくなってから」とのこと。お腹の状態は側腹部・鼠径上部・胸脇苦満・中脘穴周辺に抵抗あり。脈診は右脈が沈細無力・左脈が弦。以上よりこの患者様の身体の状態は脾虚で瘀血の状態と判断しました。
■治療方針と治療経過について
治療方針は鍼灸にて脾胃の働きを良くすることと身体に不要な血(瘀血)を取り除くことが大原則でこれに加えて患部に優しい刺激を与えることで患部の血行を促進させて症状を軽減することにしました。
治療経過は週2回以上来て頂くように指導しました。初検日から14日間で通算5回施術を受けられましたが、少し良くなったと思ったらまた悪化したとの繰り返しでリリカの量も75mg服用しないとダメな状況でした。これではダメだと思い、初検日より17日後の時に施術法の提案(患部に鍼を刺入する方法・耳ツボ療法)をしたが患者様が決めれなく結局最もリスクの少ない顔に耳ツボの亜鉛球を貼る。そのうえで全身調整を行いました。それから2日間は痛みが軽減したが初検日から20日後には痛みがひどくなってきた。
初検日から27日経過後(通算8回目の施術)には痛みの場所に変化が出てきました。初検日から35日後(通算で11回目の施術)にはリリカが150mgに増えていたが症状は軽くなっていた。初検日から38日後(通算で12回目の施術)には歯の浮くことは随分減った。初検時の痛みを10とすると痛みがひどい時でも7、痛みがひどくない時は1になったとのこと。
その後旅行に行かれるも無事に戻ってくることができて喜んでいました。旅行後1度当院で施術を受けた後、予約を取るも発熱してしまい体調が悪いのでまた良くなってから連絡を入れるとのことでしたが、連絡はなくこちらから連絡を取るも音信不通でしたので鍼灸治療をする手段がなくなってしまったため治療を終了しました。
考察
■考察
東洋医学的所見より脾虚で肝実があるのはまず間違いないだろうと思い、施術すると施術前と施術後の脈に大きな変化が出ていました。
これならすぐには治らないけど回数を重ねる毎に効果が出てくるのではないかと推測。時々施術法の見直しをすることで患部の施術量の加減が分かるようになってきました。今後も証に従って施術をしてより良い効果が得られるように研究していくつもりでしたが、体調不良で通院できない状況の為中止して様子をみたいと思います。


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