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2019年07月23日 [症例検討]

腰痛 症例4

■この記事の筆者は当院の院長です。 院長の事ならこちらへ。
刺鍼 腰

本日もようこそ、当院のコラムへ
今回は主訴が腰痛に症例を書いていきます。

■初検日
2019年△月〇日
■性別
女性
■年齢
34歳
■主訴(もっとも辛い症状)
腰痛
■現病歴
10年以上前から痛む。(10年位前に2.3回ほど「ぎっくり腰」になった。仕事の都合などもあり、完治するまで治療を受けず中途半端な状態で生活していた。)ずっと同じ姿勢の後、寝返り、立ち上がり時に症状が悪化する。
■随伴症状
頸肩の凝りと背中の痛み
■既往歴
鼻炎。
■服薬中の有無
現在はない。
■東洋医学的所見
食について
・食欲はないが食べる量が少ない。
尿について
・回数は1日10回以上。量は多い時もあれば少ない時もある。色は透明。夜中にトイレ1回起きる。
大便について
・どちらかというと下痢。
睡眠について
・1日8時間程度。寝つきが悪く、寝起きが悪い。
その他の身体状況
手の冷えが強い
腹診
・左鼠径部に抵抗。・天枢穴が押さえて痛む。・右帯脈を押さえると痛む。
脈診
・弦脈
尺膚
・ふにゃふにゃ。

・肝虚証
治療方針
・脾胃を補って肝臓の働きを良くする。
治療方針の理由
・脾胃の働きの低下により気血が不足して肝臓に栄養を与えることができず、それにより肝臓の働きが悪くなり、肝臓がつかさどる腱・靭帯の働きが悪くなり、動かすと腰が痛い状態になったと考えます。

■施術後の今後の治療方針などの説明
・初回の段階では週に2回が良いと説明するが、本人が週1回しか来るのが難しいということなので、こちらとしては「週1回だと週2回に比べ治療経過が良くないことを理解して下さい。」と説明し、それに対して患者様が納得して頂きました。その他、施術後に起こり得ることを一通り説明し、それについても「ふ〜ん、そうなんだ。」と理解して頂きました。

■治療経過
約1か月(週1回で4回目)には肩の凝り・頸の痛みは良くなる。そして「寝返り動作」・「起き上がり動作」など随分回復されていましたが、5回目の施術に身体を拝見させて頂くとまだ腰部の硬さが十分に取れきれていません。そして脈診でどうしても「弦脈」が残ってしまっている状況。(本来弦脈は徐々にとれていくのが治療経過が良いのですが・・・)6回目の予約を取って頂きましたが、体調不良で後日連絡するもそれ以降連絡がなく、略治とした。

■考察
このような治療経過をみると今回の腰痛は見た目以上に重症化していたケースかもしくは施術のアプローチがまずいのかどちらかです。その最大の理由は弦脈が取れきれていないことです。弦脈は「痛みの他に肝臓の働きが悪い」ことを示すからです。この患者様を納得して通院して頂くための説明をする必要がありましたが、結果的にはできていなかったことは反省しなくてはいけないです。


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