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2020年06月09日 [症例検討]

腰痛 【 症例3と 症例4 】

■この記事の筆者は当院の院長です。 院長の事ならこちらへ。
itami

今回は鍼灸治療による「腰痛」の症例を2つ書いていきます。

【 症例3 男性 47歳 】
■予診票からの患者様の情報
腰痛は3日前に発症。心当たりあるのはゴルフをした明くる日に打ちっ放しをした。そのために腰が痛くなったらしい。寝返りする時、左足に体重をかけた時、階段の下りの時に痛みが出る。痛み止めを服用するも痛みが治まらなかった。なお今回の痛みよりも3か月前に左足の付け根に痛みが出たが今はない。過去にかかった病気として掌蹠膿疱症があります。
脈診
■東洋医学の観点からみた患者様の状態
食事については可もなく不可もなく普通とのこと。尿の状態は1日7回程度。量は普通で色は濃い。夜中1回トイレに起きる。大便の状態は1日1回〜3回。硬い時もあれば柔らかい場合もある。睡眠の状態は途中で目が覚める。(無呼吸になるとのこと)
お腹の状態は衝脈抵抗あり。下かん中心に抵抗。右鼠径部に抵抗。前腕の内側の状態は非常に硬い状態。脈は滑で右尺が有力。
以上からこの患者様の状態は全体には脾虚証ぽい感じですが、腰を動かすときに痛みが出るということで総合的に診て肝虚証で肝臓の働きが低下していることが推測できます。
■治療方針と治療経過について
治療方針は肝臓の働きを良くして肝臓の働きの1つである靭帯や腱を丈夫にし、さらに患部の血行を良くして痛みを取る。
1回の施術で腰の状態が約85%改善した。初検から3日後再度来院施術した後に、次回の予約(初検より7日後)に取ったが、当日良くなったからキャンセルしたいと電話があり終了とした。
考察
■考察
予想した回数(5回程度)よりも少ない回数で良くなった。これは確かな診断と適度な刺激がなければ、こういった結果になりませんので今回の施術法や刺激量ともに申し分なかったと考えます。

腰痛
【 症例4 女性 34歳 】
■予診票からの患者様の情報
腰は10年以上前から痛む。(10年位前に2.3回ほど「ぎっくり腰」になった。仕事の都合などもあり、完治するまで治療を受けず中途半端な状態で生活していた。)ずっと同じ姿勢の後、寝返り、立ち上がり時に症状が悪化する。腰痛だけでなく頸肩の凝りと背中の痛みがあり。過去に鼻炎を患っているが、特に現在服用している薬はない。
脈診
■東洋医学の観点からみた患者様の状態
食事については食欲はないが食べる量が少ない。尿の状態は回数は1日10回以上。量は多い時もあれば少ない時もある。色は透明。夜中にトイレ1回起きる。大便の状態はどちらかというと下痢。睡眠の状態は1日8時間程度だが、寝つきが悪く寝起きが悪い。手足の冷えが強い。お腹の状態は左鼠径部に抵抗。・天枢穴が押さえて痛む。右帯脈を押さえると痛む。脈の状態は弦脈。前腕の内側の状態は力がない状態。以上からこの患者様の状態は肝虚証と言って肝臓の働きが低下していることが推測できます。
■治療方針と治療経過について
治療方針は脾胃を補って肝臓の働きを良くする。理由は脾胃の働きの低下により気血が不足して肝臓に栄養を与えることができず、それにより肝臓の働きが悪くなり、肝臓がつかさどる腱・靭帯の働きが悪くなり、動かすと腰が痛い状態になったと考えます。

治療経過は約1か月(週1回で4回目)には肩の凝り・頸の痛みは良くなる。そして「寝返り動作」・「起き上がり動作」など随分回復されていましたが、5回目の施術に身体を拝見させて頂くとまだ腰部の硬さが十分に取れきれていません。そして脈診でどうしても「弦脈」が残ってしまっている状況。(本来弦脈は徐々にとれていくのが治療経過が良いのですが・・・)6回目の予約を取って頂きましたが、体調不良で後日連絡するもそれ以降連絡がなく、略治とした。
考察
■考察
このような治療経過をみると今回の腰痛は見た目以上に重症化していたケースかもしくは施術のアプローチがまずいのかどちらかです。その最大の理由は弦脈が取れきれていないことです。弦脈は「痛みがある場合と肝臓の働きが悪い」ことを示すからです。もっと的確に説明して理解をして通院して頂ければもう少し違う結果になっていたと思います。


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