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2021年04月20日 [鍼灸療法]

【 解説 】 不眠症

■この記事を担当している筆者は「当院の院長」になります。詳細はこちら
不眠
今回は不眠症についての現代医学と東洋医学(鍼灸)について解説していきます。
まずは現代医学ではどう考えているのか説明します。
【 定義 】
入眠障害(なかなか寝付けない)・熟眠障害(眠った気にならない)・中途覚醒(眠りが浅く何回も目が覚めてしまう)・早期覚醒(早く目が覚めてしまう)など睡眠の問題が1か月以上続き、日中の倦怠感や意欲低下・食欲低下・集中力低下などの不調が出てしまうことを言います。なお生活環境や心配事などがあって数日眠れなくしばらくすると眠れる場合は当てはまりません。
【 不眠症は国民病です。】
日本人を対象にした調査で約20%の方が「熟睡できない」など不眠に悩みがあると言っています。そして加齢になるにつれて不眠症で悩む患者様も増えて、60歳以上では約30%の患者様が睡眠のことで悩んでいます。そのため通院している患者様の約5%は不眠のために薬を服用しているのです。ですから不眠症は特殊な病気ではなく国民病の1つと言っても良いわけです。
【 睡眠時間は問題ではありません。】
一般的に睡眠は7時間から8時間が良いと言われていますが、個人差があります。10時間寝ないとダメだと言われる方・6時間でも十分だという方もいます。また加齢共に睡眠時間は短くなる傾向にあります。
しかし不眠症については睡眠時間では関係なく、不眠によって「日中の生活に支障が出ること」が問題になります。たとえ睡眠時間が短くても熟睡でき次の日に活動ができれば不眠症とは言えないわけです。皆様が気になる睡眠時間が短い・もしくはよく目が覚めてしまうことに気にしすぎる必要はありません。
【 原因 】
不眠の原因は1つではありません。たくさんあります。例えばストレス・身体の病気(高血圧など)・心の病気(うつ)・薬や刺激物(カフェインやニコチン)・生活リズムの崩れ(三交代の勤務など)・生活環境(騒音など)があります。
対策
【 対処法 】
心療内科や精神科での薬の処方がすべてではありません。5つ対処法を挙げていきます。
@寝る時間と起きる時間を一定にすることです。人間の体内時計は精密なものです。生活リズムが狂うことで不眠になりやすくなります。
A睡眠時間にこだわらないことです。睡眠時間には個人差がありますので「何時間以上寝たい」という目標を立てるのは止めた方が良いです。却って気になって眠れなくなるからです。
B太陽の光を浴びることです。日光は体内時計を調整してくれる方法の1つです。日光を浴びてから14時間目以降に眠気が生じやすいので少しでも日光に当たると良いです。
C適度な運動をすることです。運動中おしゃべりできるくらいの強度で軽く汗ばむ程度が良いとのことです。激しい運動は却って不眠の原因になります。
D寝酒は良くないです。睡眠にとって寝酒は全く良くないです。寝つきは良くなるかもしれませんが途中で目が覚めてしまうことがあります。お勧めできない方法ですね。
【 最後に 】
人間、「眠れないとまた眠れなくなるのでは」とか「早く眠らないとダメだ」と考えがちですが、焦れば焦るほど不思議と人間っていう動物は眠れなくなる傾向にあります。ですからそのような場合では思い切って寝るという行為を止めて眠くなるまで起きておくことの方が却って良い結果になる場合があります。
薬を服用することに抵抗を持つ人が見えるかもしれませんが、短期間であれば現代の睡眠薬では副作用が少なくなっているとのことですので、一度専門の先生に診て頂くこともありだと考えます。
【 参考ページ 】
「厚生労働省 不眠症|eーヘルスネット」を参照。

東洋医学
次に東洋医学(鍼灸)ではどう考えるか説明します。
【 原因 】
ストレス・生活習慣などにより内臓の働きが低下した結果以下のような状態をたどって不眠になります。
1つ目が血(現代医学で言う栄養分)が不足もしくは血の流れが悪くなることで肝臓に血液が戻らないことにより不眠になります。2つ目に身体を冷ます物質の量が減ったことにより身体を温める物質の量を抑えきれなくなったことで身体に熱を持ち、それが心臓に及ぼすことで不眠になります。3つ目に不要な水(湿邪)が発生することで不眠になります。
【 施術方針 】
内臓の働きを改善するのは共通事項になります。あとは原因によって変わります。血の不足や流れが悪く不眠になった場合は血を補うもしくは血液の循環を改善することです。身体に熱をもったことにより不眠になった場合は身体を冷やす物質を補い身体を温める物質と同等の量になるよう治療をします。不要な水で不眠になった場合は水の代謝をよくする治療をして不眠を改善します。
【 施術経過 】
大抵の方は薬を服用していることもあり、不眠が主訴(もっとも辛い症状)で見えた場合は結構難儀になるケースが多いです。何故なら睡眠は気にすれば気にするほど余計眠れなくなる傾向が強くなるからです。不眠が主訴でなくその他の辛い症状の随伴症状としてある場合は比較的改善しやすい傾向にあります。あと睡眠薬を飲んでいる方は、飲んでいない方に比べて時間も回数も必要になってくることが多いです。
【 その他 】
不眠治療時は睡眠薬を飲むのを止めた方がいいかと聞かれることがよくあります。これについては担当の医師に相談して決めることが大前提になりますが、急に睡眠薬を止めるとまず眠れなくなりますので徐々に薬を減らしていく形になることが多いです。減らしても依存性の作用があり、なかなか睡眠状況が改善できないことも多々見られます。理想は薬を飲む前に来て頂ければ改善しやすいですね。
もう1つ身体を動かして疲れさせたら眠れると思い運動されている方、それは良くないです。東洋医学(鍼灸)では身体を動かすには気と共に血も必要とします。疲れさせるまで身体を動かすと余計血が消耗し不足します。血が不足したら余計睡眠を取ることができませんので注意して下さい。



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