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2019年09月06日 [鍼灸療法]

知らないあなた、損をします!鍼灸のちから|潰瘍性大腸炎編

■この記事を担当している筆者は「当院の院長」になります。詳細はこちら
腹痛

■潰瘍性大腸炎について


潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に潰瘍ができる炎症性の病気で、国が指定している難病の1つです。僕自身、病院勤務時代にとある一人の患者様に鍼灸施術をさせて頂き、印象に残っている病名の1つになります。当時を思い出すと、この患者様は、病院治療(薬物治療)と鍼治療の併用で、症状が劇的に良くなったと言う感じは正直ありませんでしたが、悪くなることはなく小康状態を維持していました。難病と言われるこの病気でも鍼灸施術により生活の質の向上に貢献できるのではないかと考えています。では現代医学の視点と東洋医学の視点と両方から簡単に説明していきます。
医師の説明

■現代医学では・・・


 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起こり、その粘膜がびらんや潰瘍が生じてしまう病気です。医科学国際組織委員の見解では、主に粘膜もしくは粘膜下を犯し、直腸の突発性もしくは非特異的炎性(原因不明の炎症)の病気です。原因は不明で、通常は血性下痢(下痢で血が混じっている状態)と種々の全身症状があります。多くの患者は再燃(症状の悪化)と寛解(症状が落ち着ている状態)を繰り返すので長期の医学管理が必要になります。原因は不明。一種の過敏な免疫反応が原因ではないかと考えられています。

■症状


血が混じった便・ねばねばした便(粘液便という)・下痢・腹痛などがあり症状が落ち着いたり悪化したりを繰り返します。他の症状として発熱、食欲不振、体重減少、貧血、頻脈など加わることが多く、関節炎や膵炎、虹彩炎、皮膚症状(結節性紅斑など)の症状を伴うことがままあります。

■検査と治療法


血液検査・便潜血検査・大腸カメラ・CT・カプセル内視鏡検査があり、身体状況を加味して総合的に病気の状態と治療経過の判断をしていきます。
治療法は薬物療法と手術療法の2つがあります。薬物療法では5−アミノサリチル酸製剤・ステロイドが中心で治療経過によっては免疫調整剤・生物学的製剤などをうまく調整し症状をコントロールします。次に手術療法ですが、これは薬物療法で症状が上手くコントロールできない場合・腸に穴があいた場合(穿孔)・大腸がんを併発して場合などに行います。

■予後


一般的に発症時の重症度が重いほど、罹患範囲が広いほど予後が良くありませんが、近年の報告では生存率は一般と比べて差がないというデータもあります。手術理由は発症から5年以内は劇症例などが多く、5年以降は慢性持続で難治型に多く見られます。長期経過例では炎症が原因で癌の発生する例があるので定期的な診察が必要になることが多くなります。

【 参考ページ 】
「難病情報センター|潰瘍性大腸炎(指定難病97)」より

鍼灸

■鍼灸では?


「潰瘍性大腸炎」という病名はありません。腹痛または下痢の分野に当てはまります。

< 原因 >


・内臓(主に肝・脾・腎・大腸)の働きが低下したことに気血水の調整できず、体内で発生した身体に不要な物質(湿邪・熱邪・瘀血)が大腸を犯すと症状が起こると考えます。

< 施術方針 >


・内臓(主に肝・脾・腎)の働きを良くして気血のバランスを整えて、体内で発生した身体に不要な物質の排出を促します。あと治療だけではダメなので、東洋医学で考える養生のアドバイスをしてできる範囲で実践できるようにアドバイスをします。

< 治療経過など >


治療経過は個々の体力によって大きく異なりますが症状からみて考えられるのは大半の患者様は体力が落ちている状態の方がほとんどだと思います。ですから定期的に根気よく鍼灸を続けることで、体力がある程度戻ってきます。戻ってくると腸の慢性炎症をコントロールできる可能性があり、大いに期待できます。それに加えてQOL(生活の質)を高めることも可能になることが多いです。
なお潰瘍性大腸炎の治療で薬はどうしたら良いかと疑問がわくと思います。鍼灸治療と薬の併用をして頂いても問題はありません。鍼灸の効果で薬が効きやすくなりより一層コントロールがしやすい場合もあるので。そして症状のコントロールができ、緩解してこれば 薬の減薬の可能性も出てきます。(薬については自己判断で止めるのだけはしないで下さい。必ず医師の指示に従ってくださいね。コントロールできればきっと医師も薬の加減をして頂けるはずですから。)

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