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2016年05月09日 [鍼灸療法]

鍼灸でこんな症状にも効果が期待できる|甲状腺機能亢進症

■この記事を担当している筆者は「当院の院長」になります。詳細はこちら
甲状腺
甲状腺の病気と言って思いつくのは色々な病気がありますが、やはり「甲状腺機能亢進症」ではないでしょうか。この病気になる大半は女性で比較的若い年齢層が多いということで関心が高い人が多いと想定できるからです。ではこの病気はどんな治療をしていくのか、現代医学と東洋医学(鍼灸)と説明していきますね。

■現代医学では


現代医学で考える原因とは自己免疫疾患と考えられています。体質の変化により自分の甲状腺を異物とみなし、甲状腺の細胞の表面にあるTSH受容体に対する自己抗体TSHレセプター抗体という甲状腺ホルモンの分泌に似た物質が甲状腺を刺激し続けることで起きます。

■症状


全身症状として「暑がり」・「疲れやすい」・「だるい」・「体重減少」があります。体温は微熱で37.5度前後出る場合があります。顔の症状として「目つきがきつくなる」・「甲状腺が腫れる」・「眼球突出」などがあります。精神症状として「イライラする」・「落ち着かない」・「不眠」・「集中力の低下」があります。循環器症状として「動悸」・「頻脈」・「不整脈」・「息切れ」・「むくみ」などがあります。消化器症状として「食欲亢進または低下」・「軟便」・「喉が渇く」・「お通じが近い」などがあります。皮膚症状として「かゆみ」・「脱毛」・「発汗」があります。月経症状として「月系不順」・「無月経」・「不妊」があります。など甲状腺機能亢進症は全身に様々な影響を及ぼします。

治療薬

■治療法


はじめに抗甲状腺剤を使用します。甲状腺機能が正常化して早期の治癒を希望される方・副作用で内服薬が飲めない方・甲状腺が大きい方などはアイソトープ療法または手術を行います。

【 参照ページ 】
金地病院(甲状腺専門病院)|バセドウ病とは

鍼

■鍼灸では・・・


次、東洋医学(鍼灸)では甲状腺機能亢進症を「癭気病」と考えます。「癭」は頸すじにできるこぶを指し、ちょうど甲状腺が腫れた感じがまさしく「癭」の状態になります。原因として過労が最も多いと考えられています。過労になると気血津液が不足してきますので、内臓(主に肝・脾・腎)の働きに影響が出てきます。それが首(甲状腺)に影響を及ぼすと甲状腺機能亢進症が起こります。

■施術方針


まずは甲状腺機能亢進症による症状の改善を目指すことが最重要になります。改善を目指す為には、まず気血津液(水)を増やすために脾胃の働きを調整します。その後、肝臓もしくは腎臓の働きを調整して身体のバランスを整えます(全身調整になります。)施術効果を高めるために前頚部(甲状腺部)に鍼刺激を与えます。これで患部の血行を促進し甲状腺機能亢進した状態を落ち着かせるように促します。甲状腺機能亢進症の症状についてはそれぞれの症状に応じてツボを適宜追加していきます。例えば動悸であれば内関穴を加えるなどします。

なお鍼灸治療を受ける場合、薬を飲まずに治療を受けた方が良いかを聞かれることがありますが、薬を飲みながらの施術はOKです。症状が改善され、血液検査の数字が良くなってきたら担当の医師が薬を加減して頂けると思いますので大丈夫です。

最後に症例をあげます。詳しくはこちら。

【 関連記事 】
・甲状腺機能低下症に関する鍼灸療法。

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