名古屋で鍼灸に関する知識を発信する-にこにこコラム | 鍼灸なら名古屋市守山区の<にこにこ鍼灸治療院>

にこにこ鍼灸治療院
  • トップページ
052-793-6211
にこにこ鍼灸治療院

Blog

2020年09月29日 [鍼灸療法]

【 鍼灸療法 】 甲状腺機能低下症

■この記事を担当している筆者は「当院の院長」になります。詳細はこちら
身体の冷え

■甲状腺機能低下症(橋本病)について


現代医学の考え方と鍼灸の考え方の2つをここで解説していきます。
現代医学ではこの病気は男性よりも女性が発生する人が多いです(割合は男性:女性=1:20)。

■原因


@甲状腺でのホルモンの合成と分泌が低下した場合で甲状腺自体に原因(*1原発性甲状腺機能低下)があること、もしくは甲状腺自体には異常はないが下垂体などの機能低下が原因(*2中枢性甲状腺気功低下)であることによります。
A甲状腺から十分にホルモンが出ているのに何らかの原因によりホルモンの作用が発揮できないことによります。これを甲状腺ホルモン不適応と言い、甲状腺ホルモン受容体の先天性異常が原因であることが多いです。

*1原発性甲状腺機能低下で最も多いのは慢性甲状腺炎(橋本病)です。これは自己免疫が悪さをおこすことで甲状腺全体が腫れますが、程度は様々で大きさはあまり変わらないものから非常に大きくなるものまであります。また甲状腺部位(頸の前にある)圧迫感を感じることがあります。また昆布やヨードを含む製品を過剰に取ると甲状腺機能低下が見られることがあります。その他甲状腺がんで術後の薬の影響で起こることもあります。

*2中枢性甲状腺機能低下は「下垂体性甲状腺機能低下症」と「視床下部性甲状腺機能低下症」があります。
脳腫瘍や脳の外傷など脳の病気が原因で発症することが多いです。

■症状


全身の新陳代謝が低下するので、皮膚を指で圧迫して離しても、元通りになってしまうむくみ・舌やのどの粘膜がむくれてしまうこともあり、それにより声が低くなりしゃべりにくくなる・皮膚がカサカサしてしまう・汗がでにくい・寒がり・食欲はないのに体重が増える・お腹がはり便秘になる・脈が遅くなる・やる気が出なくなる・月経過多や長く出血しやすくなる・筋力の低下や肩こりなどがあります。なお全身の代謝の低下により不妊・流産のリスクがあります。不妊・流産の治療の際は甲状腺の機能にも注意を払ってください。

治療法

■治療法


治療法は甲状腺ホルモンを補うことになります。鉄剤・亜鉛含有の胃潰瘍薬・アルミニウム含有の制酸剤等は甲状腺ホルモンの吸収を阻害するので内服間隔をあけます。抗痙攣薬や抗結核薬を併用する場合は多めに甲状腺ホルモンを服用しますが、身体(特に心臓)の負担がかからないように、いきなり量を多めにするのではなく、少しずつ量を増やしていく形になります。
【 参考記事 】
甲状腺機能低下症|一般社団法人日本内分泌学会

鍼治療

■鍼灸では


原因はストレス・過労・生活習慣などにより内臓の働きが低下したことにより気血が不足することで起こります。気が不足すると全身の代謝が落ちるので寒がりやむくれやすくなる・脾胃の気が不足すると食欲不振・無気力・月経過多になりやすい・肺の気が不足すると汗が出にくくなるなどの症状が出てきます。そして血が不足すると皮膚に栄養が与えられないので皮膚がカサカサする・生理の量が減る・生理が遅くなる・立ち眩みが起きる・不妊や流産をしやすいなどの症状が出てきます。

■施術の方針と経過


施術方針は内臓(特に脾胃腎)の働きを良くすることです。そうすることで気血が補われます。気がほどよく補えると全身の代謝が上がりますので寒がり・食欲不振・無気力・むくれなど解消が期待できます。そして血がほどよく補えると皮膚に栄養がいきわたるので皮膚に艶が出ることが期待できます。以上に加えて首(甲状腺)に鍼刺激を与えることで甲状腺機能の働きの正常化を目指します。
施術経過は定期的に鍼灸施術を受けることで甲状腺機能低下に伴う症状に対しての効果は期待できます。

■生活上での注意点


脾胃の働きを維持するために冷たい物・生ものなど負担のかかる食べ物を取りすぎないように気を付けることが1つ。もう1つは衣服で体温の調整を図って下さい。そうすることで脾胃の負担の軽減が可能になります。じわりと汗をかく程度の運動もいいです。血液の循環を促進しますし脾胃(胃腸)の働きも改善しますしストレス発散にも良いのでやれる範囲で行ってください。

ご予約・お問い合わせはこちらから

PageTop