不妊症について

[ 監修者情報 ]
この記事は、開業12年の経験を持つ東洋医学専門のにこにこ鍼灸治療院 院長が監修しています。
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公開日:2022年8月11日 更新日:2026年10月28日

「またダメだった…」その焦りとプレッシャーを緩める鍼灸の選択肢


「なかなか結果が出ない焦りで、毎月のリセットが来るたびに心が重くなる…」「周りの妊娠報告を素直に喜べず、自分を責めてしまう…」

そんな誰にも言えない妊活のプレッシャーや焦りで、心も体もすり減り、毎日の生活に疲れていませんか?

タイミング法を試しても、高度な不妊治療を続けても結果が出ない、周りの何気ない言葉に傷つく、生理が来るたびに大きなショックを受ける――。

不妊の悩みは、目に見えないプレッシャーや精神的な緊張が、知らず知らずのうちに「眠れない、頭痛がする、不安感が出る、めまいがする、動悸がする」等身体へ影響を及ぼしてしまうことがあります。

ホルモン剤やタイミング療法を試してもなかなか結果が出ない、または不妊に伴う身体のつらいお悩みに、さまざまな方法を試しても、なかなか結果につながらなかったあなたにも、東洋医学の鍼灸という選択肢がああるのを知って欲しいです。当院では、妊娠しやすい環境作りや妊活に伴う心身の緊張や巡りの滞りを少しずつ楽にすることを目指しています。

もしあなたが当院の鍼灸を受け、「これなら継続して頑張れそう」と感じていただけたら、こんな未来を目指すことができます。

・病院のスケジュールや検査結果に一喜一憂する毎日から、少しでも心穏やかに過ごせることを目指します。

「またダメだったらどうしよう」「結果を出さなきゃ」という不安や緊張を抱えがちな妊活中。鍼灸を通じて心身をいたわる時間を持ち、ご自身の身体と向き合いながら、少しでも穏やかな気持ちで日々を過ごせるようサポートします。

・冷えや肩こり、慢性的な疲労感など、妊活中の身体のつらさを和らげることを目指します。

妊娠に向けた取り組みだけでなく、今感じている身体の不調にも目を向け、一人ひとりの体質や状態に合わせて施術を行います。日々の体調が整い、自分の身体を前向きに受け止められるようサポートします。

・妊活中から妊娠中まで、その時々の身体の状態に合わせてサポートします。

妊活中の体調管理はもちろん、妊娠後も、つわりや腰痛などのつらい症状についてもお任せください。妊娠中はお身体の状態や妊娠経過に配慮しながら、無理のない範囲で心身のケアを行います。

「なぜ鍼灸で妊活・不妊のお悩みにアプローチできるのか?」その理由について、現代医学と東洋医学、それぞれの考え方を以下にまとめました。ぜひじっくりご覧ください。

医師の説明

■現代医学では・・・・


【 定義 】
・生殖機能を有する年齢の男女が妊娠を希望し、1年以上避妊せずに性交を行っても妊娠しないことを言います。

【病院での検査】
卵子・精子・子宮・ホルモンなどに「妊娠を邪魔する原因(病気やつまり)」がないかを検査します。
【 病院での治療法 】
・原因が分かっている場合は薬で排卵を助けたり、手術で通り道を整えたりします。
・妊娠率を高めるために「タイミング法」➔「人工授精」➔「体外受精」へと進めていきます。

■妊娠率を高める治療法(タイミング方・人工授精・体外受精)について
・詳細はこちらをご覧ください。

【不妊治療の成績について】
体外受精などの高度な不妊治療でも、1回の治療で必ず出産に至るとは限りません。治療成績は年齢や治療方法などによって異なります。

■参照文献
・日本産科婦人科学会「生殖補助医療に関する情報」

【知っておきたい「年齢」と「からだ」のこと】
女性のからだの中にある卵子は、年齢とともに少しずつ歳をとっていきます。子ども家庭庁のデータ等でも示されている通り、35歳を過ぎると自然に妊娠する力がゆるやかになり、それに伴って流産の割合や染色体異常の割合も高くなる傾向があります。妊娠を希望されているのであれば、ぜひご自身のからだに向き合い、早めに選択肢を広げられることをお勧めします。

■参照文献
・妊娠・不妊の基礎知識|子ども家庭庁
現代医学の高度な不妊治療でも無事に出産できるまでの道のりは大変です。それを少しでも楽にできるなら試してみたくないでしょうか?はい、と思うあなたにお勧めなのが、「東洋医学」です。なぜそう言えるのか説明していきますね。
置鍼中

■鍼灸では・・・


どんな病気・症状でも五臓六腑の働きの異常で起こると考えます。ちなみに不妊症は中医学では「無子」と言います。

< 原因 >
不妊に関わる主な原因は、以下の6つの体質・状態が複雑に絡み合っていると考えます。
�@ 肝血虚(かんけっきょ)と 肝陰虚(かんいん虚)

専門的視点: 肝(現代医学で言う生殖器に与えられる血液や潤いが不足し、肝臓本来の働きが乱れやすくなっている状態。)

わかりやすいイメージ: 「肝(現代医学で言う生殖器の当たる)の栄養が不足していて働きが悪い状態です。

�A脾虚(ひきょ)

専門的視点: 胃腸の働きが低下し、食べたものからエネルギー(気)や栄養(血)を十分に作り出せない状態。

わかりやすいイメージ: 「お腹の元気が足りず、身体のガソリンを上手に作れない状態」です。

➂ 腎虚(じんきょ)

専門的視点: 生殖能力や生命エネルギーの源である「腎」の働きが弱まっている状態。

わかりやすいイメージ: 「赤ちゃんを迎えるための根本的なエネルギー蓄積が減っている状態」です。

�C 瘀血(おけつ)

専門的視点: 血行不良により、古い血液や滞った血液が骨盤内に溜まっている状態。

わかりやすいイメージ: 「生殖器周辺の血の巡りが滞り、冷えてしまっている状態」です。

�D 痰飲(たんいん)

専門的視点: 水分代謝が低下し、体内に余分な水分や不純物が停滞している状態。

わかりやすいイメージ: 「生殖器周辺に不要な水分や老廃物が溜まっている状態」です。
< 施術方針 >
当院では、まず土台となる「気血(エネルギーと血液)」を補う施術から始めます。その上で「肝」と「腎」へじっくりと栄養を行き渡らせ、本来持っている働きを高めることで、妊娠しやすい身体の環境を整えていきます。

ただし、それだけでは十分ではありません。体内に不要なもの(瘀血や痰飲)が滞っていると、せっかくの肝や腎の働きが邪魔されてしまうからです。

イメージしてみてくださいどれだけ優れたエンジン(肝・腎)があっても、パイプにゴミ(瘀血・痰飲)が詰まっていれば本来のパワーを発揮できません。

だからこそ、不要な排泄物をスムーズに流し出し、良い栄養が行き届く状態をキープするために、一定の期間をかけて継続的に通院・お手入れをしていくことが大切になります。

< 学術的根拠(エビデンス) >
・国際的な学術論文「acupuncture as treatment for female intertility」には世界各国で実地されたデータ27件から、鍼治療が不妊治療に効果的だと結論づけています。その理由として
「鍼灸治療はストレスの軽減が期待できる。」と「子宮や卵巣への血液循環の改善が期待できる。」
の効果が確認されているからです。そして現代医療との併用により不妊治療への相乗効果が期待できます。
当院の施術は、このような科学的根拠により、患者様の身体のバランスを整え、妊娠しやすい環境をサポートしてきます。

参考文献
acupuncture as treatment for female intertility

< 施術経過 >
・機能性(臓器の働き)か器質性(臓器に異常がある)かにより経過は違います。一般的に機能性の方が経過は良いことが多く、器質性は現代医学の治療と併用した方が効果的でかつ経過も良いです。
・年齢によっても変わります。加齢により本人が気付かないうちに徐々に細胞の質が低下してきますので、40代前半に比べて30代は経過は良い傾向にあり、20代は30代より経過は良い傾向にあります。
FAQ(不妊症)
質問
病院の治療(タイミング・人工・体外)と並行して受けても大丈夫?
展開
回答
非常に気になりますよね。結論から申し上げますと、併用していただくことは全く問題ありません。
むしろ、病院の高度な医療と鍼灸による体質改善を組み合わせることは、妊娠率を高めるために「必須」と言っても過言ではないと考えています。

病院は「受精・妊娠させるための高度な手段」を持っていますが、一方で「妊娠を受け入れる母体の環境づくり」は、患者さん個人の体質に委ねられる部分が大きいです。
鍼灸は、その病院が苦手とする「妊娠しやすい体質への土壌づくり」に非常に優れています。お互いの得意分野を活かして補い合うことで、最高の結果を目指しましょう。
質問
体外受精(採卵・移植)のどのタイミングで受けるのが効果的?
展開
回答
タイミングは非常に重要ですので、丁寧にご説明しますね。
まず「採卵」に向けては、日頃からの体調管理が肝心です。質の良い卵子を育てるために、数ヶ月前から血流を整えておくことが理想です。

次に「移植」のタイミングですが、ここは鍼灸の力が特に発揮される場面です。移植前後に施術を行うことで、骨盤周りの筋肉の緊張を解き、子宮の血流を最大化させることで、着床率(受精卵が根付く力)の向上を目指します。
「日頃は生理の状態を整えて準備し、移植の瞬間に最高の環境で迎える」という、メリハリをつけた通い方をご提案しています。
質問
不妊治療をお休み(休止)している期間に受ける意味はある?
展開
回答
「治療をしていないのに意味があるのかな?」と思われる方も多いですが、実はお休み期間中の施術こそが非常に重要です。
現代医学の治療サイクルから離れている時期は、ホルモン剤などの影響で疲れた内臓を休ませ、本来の自然治癒力を高める絶好のチャンスだからです。

このお休み期間に「妊娠しやすい環境」をじっくりと整え直しておくことで、治療を再開した際の反応が良くなったり、中にはお休み中に自然妊娠されるケースも少なくありません。お休みは「停滞」ではなく、次の一歩で高く飛ぶための「助走期間」と捉えて、一緒に体づくりをしていきましょう。
(※効果には個人差があります)
< セルフケア >
・セルフケアとして当院が「不妊に良いと思うツボを3つ」と「食事のアドバイス」を挙げてみます。
まずはツボを3つ以下に挙げてみますね。
・関元穴
関元
・任脈のツボで脾経・腎経・肝経が交わる重要なツボになります。ここに灸をすることで胃腸の働きを調整・腎と肝(生殖器)の働きを調整することが期待できます。
・帰来穴
帰来
・胃経のツボでお腹にあります。ここに灸をすることで、生理不順・生理痛の改善に効果が期待できます。
生理不順・生理痛が改善することで妊娠しやすい状態にします。
・血海穴
血海
・脾経のツボで太ももにあります。このツボは血が集まるという意味があり、血にまつわる症状(不妊・貧血等)に効果的な重要なツボになります。お灸で温めて下さい。
食事療法
次に東洋医学の観点からみる食事療法について

・東洋医学では医食同源と言って食事も重視しています。
 鍼灸治療だけでもめまいの改善は可能ですが、食事の内容を工夫することも改善への近道になります。不妊症を改善するには「内臓の働きを改善して体力をつけること」・「体内に溜まった不要な水分や血液を排泄すること」の2点が大事になります。
・食欲不振・下痢・疲れやすい・生理の量が少ないもしくは期間が短い人は気血(臓器を働かすためのエネルギーと栄養分)が不足しています。
そういった方には牛肉・豚肉・いか・玄米・ジャガイモ・ほうれん草等食べて栄養をつけて下さい。

・生理時に血の塊がある、便秘気味で生理痛がひどい、生理が遅れてくる等の人は瘀血が原因のことが多いのでそういった方は適度な日本酒もしくは焼酎・玉ねぎ・もも等を食べて下さい。

・肥満体系の方は水の代謝が悪いことが多いので、ハト麦・たけのこ・あさり等を食べて尿を出すことと軽い運動をしてじわっとした汗をかいて下さい。なお甘いものの取りすぎには注意して下さいね。

症例

【 症例1 女性 35歳 】
■どうして当院で不妊治療を受けたのか?
・当院で不妊治療を受けて無事に男の子を出産され、「もう一人お子さんが欲しい」・「そして前回治療を受けた時に身体が楽になった経験をあり、受けるなら当院が良いと思ったから」と回答を頂きました。
■不妊の原因は?
第1子のお子さんと同様、原因は不明。
■施術内容と施術期間
東洋医学的な診断は「肝虚証」(現代医学で言う自律神経の一部、女性生殖器に関係のある「肝」の働きの低下を意味します。)で当初は行っていました。週1回で8回目を行うとイライラ感・体調も改善が見受けられました。その後、肝虚証から腎虚証に東洋医学的な診断を変更して、約110回(通院期間2年3か月)ほどで施術を行いました。(診断を変えた理由:脈診で脈が速く、肝虚証では変化が出ないので診断が違うのではないかと思い、腎虚証(現代医学で言う内分泌系の一部に当たる)に変更して治療したのち脈も落ち着くようになってきた。)
■結果
2年3か月で無事に妊娠しましたと報告があり、出産までの体調管理をお願いしたいと患者様に言われ、つわり・腰痛等その都度、患者様の症状に対して東洋医学的な診断を行い施術をし、無事出産までたどりついて、喜んで見えました。
■院長のコメント
不妊治療は数回の施術で妊娠するケースと1年ほどで妊娠するケースと2年・3年かかって妊娠するケースで幅が広いです。鍼灸での不妊治療では、冷え性や生理不順などがあれば、まずこれらの治療を行い体調を改善していくことが一番大事になります。そうすることで妊娠しやすい環境になってきます。その状態でより確実に妊娠をと考えているなら現代医学との併用が良いと思います。

・まとめ

・不妊症の原因は現代医学と鍼灸では全く異なっています。現代医学の方が細かく分類されています。
・不妊の治療についてですが現代医学は原因が細かく分類されているだけあって治療法も多く存在します。

・鍼灸の不妊治療はそんなに苦痛を伴うことは少ないです。色々なやり方がありますが、当院の不妊治療の特徴は東洋医学の考え方で個々の体質に合わせた施術をしますので、鍼は痛みをほとんど感じない施術をする・お灸も火傷をさせず温かいと感じる程度で施術をして、身体に優しく心地よい鍼灸をして妊娠しやすい身体を作っていきます。現代医学の治療の併用もするとなお効果的です。

・セルフケアを提示したツボで楽になる方もいれば、残念ながら変化が少ない方もいます。東洋医学では同じ症状でも原因が異なるためです。
もし1週間ほど試しても変化がなければ、無理に続けるより一度お身体の状態を確認した方が改善への近道になることもあります。

・経済的な負担についてですが、現代の不妊治療も保険適応になった関係上、幾分かの負担の軽減はされているはずですが、制限があるのが残念な所です。(治療開始時43歳未満までの方が対象。40歳未満に開始ですと6回。40歳以上43歳未満に開始ですと3回までになります。)費用面においても2022年4月より保険適応になり、費用負担はだいぶ軽減されます。

最後に、どんな人が施術しているのか気になる方のために、院長からの短い挨拶動画を用意しました。
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