【 解説 】 帯状疱疹

[ 監修者情報 ]
この記事は、開業12年の経験を持つ東洋医学専門のにこにこ鍼灸治療院 院長が監修しています。
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公開日:2022年3月15日 更新日:2026年7月29日
病院で薬を飲んで発疹は消えたのに、まだピリピリと痛みが残っている。とお困りではありませんか?
帯状疱疹で最も恐ろしいのは、実は患部が治った後も続く「神経痛」という後遺症なんですよ。

薬を飲んでも痛みが変わらなくて「下着が肌に触れるだけでも痛い」、「車の運転で振動があっても患部に響いて痛い」等患者様が訴えられた時の患者様たちの表情を思い出すとその痛みの深刻さを改めて感じます。

もし、帯状疱疹の薬を飲んでも、痛みがなかなか取れなくて困ってみえるのであれば、少しだけ東洋医学(鍼灸)の視点を取り入れてみませんか。東洋医学では、帯状疱疹による影響で「気」や「血」の巡りが悪くなり、その結果として痛みが長引くと考えます。

もしあなたが、当院の鍼灸を受け、「これなら継続して頑張れそう」と感じていただけたら、こんな未来を目指すことができます。

・夜中に神経の痛みで目が覚める不安から解放されます。
東洋医学では、身体全体のバランスを整えることで、神経の興奮を落ち着かせることを目指すことで、朝までぐっすりと眠れて、「よし、これなら帯状疱疹の痛みがもっと楽になれるはず」と希望をもつことができますね。

・下着が擦れるだけで痛い、風が当たるだけでピリピリする……そんな過敏な感覚が落ち着いていきます。

最悪だった痛みが楽になることで、日常生活に支障(移動する、食べる、飲む、服を着替える)が改善されて、普段通りの日常に戻ることができます。

・「この痛みはいつまで続くのだろう」という不安が和らぎます。

痛みが少しずつ落ち着いてくることで、毎日を痛みばかり気にする生活から、自分らしい普段通りの生活を取り戻すことを目指せます。

では、なぜ帯状疱疹に対して鍼灸が有効なのか。現代医学と東洋医学の両面から大切にしているポイントを以下にまとめました。ぜひじっくりとご覧ください。
医師解説

■現代医学では

・原因は水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こります。子供のころに水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染した時に水痘(水ぼうそう)という形で発症し約1週間程度で治癒しますが、治癒してもウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。

それが加齢・ストレスなどで体力が落ちた時にウイルスが再活性化し、神経を伝わり皮膚に到達して、痛みを伴う赤い発疹を生じる。

これを帯状疱疹と呼びます。帯状疱疹は1度かかれば通常は発症することはないと考えられていますが、より体力が低下した場合では再度発症するケースもありますので注意が必要です。
■発症しやすい年代とは
帯状疱疹は加齢が関係しています。帯状疱疹の全体の約7割が50歳以上で残りの約3割は20代・30代の若い人が発症する可能性があります。つまり中高年以降の方が発症しやすい傾向になります。
【 参照ページ 】
帯状疱疹の原因|帯状疱疹JP
治療薬
・治療法は抗ウイルス薬と鎮痛剤があるのでこれを服用します。なお治療は早ければ早いほど痛みの軽減や後遺症になることが少なくなるので早めの受診をすることが重要です。

もし帯状疱疹の後遺症が出た場合は神経に直接作用する薬を飲むことで痛みを軽減する方法やペインクリックにて神経ブロック注射をする方法があります。
【 参照ページ 】
帯状疱疹の治療法|帯状疱疹jp
灸治療

■鍼灸では

帯状疱疹を「蛇丹」と考えます。

【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

■原因
ストレス・過労・飲食不摂生などで内臓(脾と胃:現代医学で言う胃腸に当たる・肝:現代医学で言う自律神経等の一部に当たる)の働きが低下したことにより、体内から発生される身体に不要な熱が筋肉及び皮膚に滞ると気血の循環が悪くなり、その結果として皮膚に発疹として帯状疱疹となると考えます。
■施術方針
@内臓(特に肝:現代医学で言う自律神経等の一部に当たる・脾と胃:現代医学で言う胃腸に当たる)の働きを改善し調和させます。
・上記の施術をすることで原因治療が施されるので、帯状疱疹の早期改善だけでなく、後遺症の予防にもつながります。
A次に帯状疱疹の患部の症状に対しても施術をします。
・患部にも体内に不要な物質(湿熱や火熱)が患部に滞ってしまうことで起きるので、それらを取り除くことで早期の患部の改善が期待できます。
B水泡のある部位に灸をすえます。
・これは現代医学の考え方との融合ですが、帯状疱疹のウイルスは熱に弱いと考えられているので患部に灸をすることで、早期改善を促すだけでなく、帯状疱疹の後遺症が起きる可能性を減らすことが可能になりますよ。

■施術経過
これは現代医学と同様早ければ早いほど施術を開始すると良いです。施術の間隔は週1回よりも週2・3回とこまめに施術受けた方が経過はより良くなることが多いです。運悪く後遺症による神経痛が出ても鍼灸治療をこまめに施すことで神経痛の緩和を期待できます。

当院では施術効果には個人差がありますが、85歳女性が帯状疱疹後遺症で通院されていましたが、約3か月間で24回の施術で施術開始前に比べだいぶ良くなったという経験があります。
帯状疱疹は鍼灸で対応できますが、疑われる場合は鍼灸の施術と同時進行でも良いので1度病院にて診察を受けて下さい。
■鍼灸による症例
たまたま僕が実家に寄った時に父親が帯状疱疹で痛くて困るということで鍼灸を急遽行った例になります。なお身内を鍼灸施術することのメリットは施術者は経験を積めることです。

デメリットは効果がなかったり悪くなったりすると文句を言われることです。前置きはこれくらいにしておき、早速症例をあげてみます。・・・続きを読む
→その他の症例はこちら
■セルフケア
・帯状疱疹は体力の低下で起こることが多いので、疲労を貯めない為にも睡眠をしっかり取って下さい。

・食事についても重要です。肉を多めに取って蛋白質、気を補い、野菜を取って食物繊維・電解質、気血を補って下さい。魚は身体を温めるものが多いので無理のない範囲で控えめにします。(帯状疱疹の原因はウィルスによる炎症で東洋医学的には身体に熱がこもることが多いので。)

冷えたものや生ものは脾胃(胃腸)の働きに悪い影響が出るので無理のない範囲で控えて下さい。

・お灸によるセルフケアですが、帯状疱疹はお灸によるセルフケアを行う前に必ず病院での診察を受けて下さい。何故なら帯状疱疹後遺症を防ぐためです。効果には個人差がありますが、セルフケアとして有効だと思うツボを2つ挙げておきます。
公孫(こうそん)穴
足のツボ
公孫(こうそん)穴
このツボは胃腸の働きを改善を促すことが期待できます。帯状疱疹の原因の1つとして挙げられる胃腸の働きの低下を改善することで帯状疱疹の早期の改善が期待できます。
曲池(きょくち)穴
腕のツボ
曲池(きょくち)穴
このツボは皮膚の病気には大抵挙げられることが多いですが、帯状疱疹も同様の効果が期待できます。効能として皮膚の炎症を抑える、皮膚のカサカサを改善するなどの効果が期待できます。
帯状疱疹の鍼灸施術:よくあるご質問(FAQ)
質問
病院の薬(抗ウイルス薬)を飲んでいますが、一緒に鍼灸を受けても大丈夫ですか?
展開
回答
もちろん、大丈夫ですよ。鍼灸を併用することで血液の循環が良くなり、薬の成分が患部へ届くのを助けてくれます。結果として早期改善が期待できます。また、帯状疱疹のウイルスは熱に弱い性質があるため、お灸を据えることでより一層の効果が期待できますよ。
質問
帯状疱疹の痛みで夜も眠れません。一度の施術で楽になりますか?
展開
回答
個人差はありますが、一度の施術で痛みの軽減は図れます。ただ、初期の段階では痛みがぶり返しやすいため、間隔を空けずに続けて治療を受けることをお勧めしています。
質問
発疹が消えた後も痛みが残っています。今から鍼灸を始めても間に合いますか?
展開
回答
このような状態は帯状疱疹後の神経痛と推測できます。このような時は、早く始めれば始めるほど効果が期待できるので、早い段階での施術を強くお勧めしています。時間が経て経つほど効果は限定的になりますね。

■まとめ

・帯状疱疹は鍼灸での施術・現代医薬による治療のいずれにも該当しますが、治療の開始が早ければ早いほど改善も早く後遺症の予防も期待できます。

・帯状疱疹後遺症は個々の体力によって変わりますが、鍼灸施術をして効果が期待できます。

・セルフケアを提示したツボで楽になる方もいれば、残念ながら変化が少ない方もいます。東洋医学では同じ症状でも原因が異なるためです。
もし1週間ほど試しても変化がなければ、無理に続けるより一度お身体の状態を確認した方が改善への近道になることもあります。

最後に、どんな人が施術しているのか気になる方のために、院長からの短い挨拶動画を用意しました。
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