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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年12月29日

【 解説 】 機能性ディスペプシア

胃の痛み

■はじめに・・・

・機能性ディスペプシアの「ディスペプシア」って言葉の意味分かりますか?
これは医学用語で「胃の痛みやもたれの不快な腹部の症状」という意味でつかわれます。

・つまり機能性ディスペプシアというのは、「器質的な病気でもなく、全身性でもなく、代謝性でもないけど、胃の痛みや不快感を呈するお腹の症状になります。
・この病気、鍼灸で適応するかどうか気になると思いますが、筆者(院長)は「最適応症」の1つと考えています。理由は機能性(働きが良くない状態)が原因だからです。では現代医学と考えと鍼灸の考え方との両方から説明していきます。

医師 説明

■現代医学では・・・

【 症状 】
・主な症状として「食後のもたれ」・「少し食べるだけでもお腹が膨れる」・「胸やけ」・「げっぷ」など多彩な症状があります。

【 原因 】
・まず胃の生理機能として「胃に物をため込むこと」(専門的には適応性弛緩と言います。)・「胃から十二指腸へ送ること」(専門的には胃の排出能と言います。)の2つがあります。
・これらが何らかの原因(ストレスなど)で異常が生じて症状が引き起こされることが原因となります。

・適応性弛緩が中心の場合:「少し食べただけでお腹が膨れる」が現れやすいです。胃の排出能が中心の場合:「食後の胃のもたれ」が現れやすいです。胃の知覚過敏によりみぞおちあたりが痛んだりします。
【 治療法 】
・基本として「生活指導」と「薬物治療」の併用になります。

・生活指導として過度な飲酒やたばこの吸い過ぎ、睡眠不足や過労に注意して下さい。
・薬物治療として「ピロリ菌除去」・「胃酸分泌の抑制剤」・「漢方薬」・「消化改善薬」・「抗うつ剤」などを個々に合わせて処方します。

鍼治療

■鍼灸では・・・

【 胃脘痛に相当します。 
・鍼灸では胃脘痛にあたります。胃脘痛に対しての鍼灸治療は優れた効果が期待できます。

【 原因 】
・ストレスや食生活習慣により内臓(特に脾・胃・肝・腎など)の働きが悪くなるもしくは不調和になることで胃脘痛が発症すると考えています。
【 施術方針 】
@脾胃の働きを改善させて消化吸収を良くします。
A胃腸の働きの不調和を改善するために肝・腎の働きを調整します。
B現代医学の内臓体性反射の理論に基づき、背中のコリやお腹のコリを取り、脾胃の働きの改善を補助します。
C食生活習慣の見直しのアドバイスをします。患者様ができる範囲で行ってくださいね。

【 施術経過 】
・症状が強い場合は週1・2回の施術を続けていくことで症状が改善しやすいです。症状が改善されてきたら週1回もしくは10日に1回程度で様子をみていきます。ある程度症状がとれてきたら、終了して様子を見るか、再発予防として身体のコンディションを維持していくのも良い方法です。

セルフケア

・症状改善のためのセルフケアと再発予防のためのセルフケアを紹介します。(*個人差はあります。)
  • 〇足三里穴

    足三里穴

    足三里(あしさんり)穴は胃の働きを調整する他に「養生」にも応用できるという鍼灸では万能のツボと言われています。位置は外膝眼(がいしつがん)の下指4本分下のところにあります。
    日頃より体調維持の為にいつも行って頂けると効果的です。すごくおススメします。
  • 〇太衝穴

    太衝穴

    太衝(たいしょう)穴はストレスが原因で起きている場合に反応がでやすいツボになります。ツボを押さえると非常に痛いので痛い場合にセルフ灸を続けることで症状が安定しやすくなります。
    ツボを押さえることで痛みが出た場合、ストレスチェックにも良いツボの1つになります。
  • 〇三陰交穴

    三陰交穴

    三陰交(さんいんこう)穴というツボは内くるぶしの天辺から指4本分上にあります。このツボは脾経・腎経、肝経という経脈の交わる所ですので、胃腸の働きを調整するだけでなく、腎や肝の働きも調整するとても重要なツボの1つです。足三里や太衝との併用することで一層の胃腸調整作用が期待できます。
【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

■まとめ

・機能性ディスペプシアは胃自体が病気ではないので、東洋医学(鍼灸)の考え方に基づくことで自律神経の働きを調整することができ、鍼灸単独でも効果は期待できます。なお薬物治療の併用をして頂いてもOKです。症状が安定してきたら医師と相談して薬を減らすことも期待できます。

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