【 解説 】 顔面神経麻痺|鍼灸なら名古屋市守山区の<にこにこ鍼灸治療院>

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■この記事の筆者は当院の院長です。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年3月19日
更新日:2022年8月16日

【 解説 】 顔面神経麻痺

顔面神経麻痺

■はじめに

顔面神経麻痺に鍼灸って効果があるのかないのかが気になるかと思います。
結論から申し上げますと・・・・・
「効果は大いに期待できます。」
中国の中医病院(漢方鍼灸専門の病院)では数多くの患者様が施術を受けられ効果が出ていると言われていますし、国内でも顔面神経麻痺は鍼灸で有効だと考えて見える病院もあります。(*すべての顔面神経麻痺が適応だとは言い切れませんので注意。)

医師解説

■現代医学では

・原因は主に3つあります。
@中枢性麻痺と言い、これは脳血管障害で起こります。
A末梢神経麻痺と言い、ベル麻痺に当たります。ベル麻痺になる原因は特定できていません。
Bウイルスによる麻痺が挙げられます。ウィルスの原因として単純性ヘルペス・帯状疱疹ウイルス・サイトメガロウイルスなどがあります。
その他、外傷・内耳炎・中耳炎・手術などがあります。これらの原因のうち特に注意して頂かなくてはいけないことは、1つ目の中枢性の麻痺です。この特徴として「呂律が回らない・右半身もしくは左半身の痺れがあるもしくは動かすことができない・おでこに皺が寄せることができる」があります。これらの症状が出た場合は命に関わりますので至急病院で診察を受けて下さい

・症状
顔面神経の作用は表情筋を動かすことの他に味覚・聴覚・唾液の分泌する作用があるので、この神経が麻痺することで以下の症状が起こり得ます。
・目が片目だけ閉じれない。
・目の周りが痙攣する。
・口が動きにくい。
などの他に、味覚の障害・涙や唾液の分泌低下・聴覚障害があります。

・治療法
現代医学では麻痺に対してはステロイド(プレドニゾロン、ベタメタゾン、ヒドロコルチゾン)を使用して改善させることが多いです。ただしウィルスが原因のケースでは抗ウイルス薬を使用します。そして神経に栄養を送るためのビタミンや末しょう循環改善薬を使用します。

・治療経過
発症から1週間は麻痺が進行することが多くなります。1週間過ぎても進行が進み、悪化する場合はベル麻痺やウィルス性の麻痺以外の原因があります。例としてガンがあります。そのために発症してからの経過観察は必要になります。また麻痺の程度によって治癒までに時間がかかる傾向になります。軽度の麻痺で約1か月・重度な麻痺であれば1年以上かかります。

鍼治療

■東洋医学(鍼灸)では

・顔面神経麻痺は「面癱(めんたん)」と言います。面は「顔」、癱(たん)は「痺れや麻痺」という意味があるので、顔面神経麻痺という意味になります。顔面神経麻痺は現代医学の治療との併用も良い選択肢の1つになります。

< 原因と施術方針 >


・原因は過労・ストレス・生活環境などで内臓(肝・脾・腎など)の働きが低下して、エアコン・扇風機・夜風など身体に不要な物質が顔の筋肉に影響を及ぼすと麻痺が起こります。

・施術方針は鍼灸で内臓の働きを良くして気血水を調整する(全身調整を行う)。その上で体内に不要な物質(風邪など)を取り除き、そして患部の血行を促進して麻痺の改善を促すことになります。

< 治療経過 >

・個々の体力・症状の程度により大きく変わりますが、一般的に言うと発病してから鍼灸治療の開始が早ければ早いほど治りやすいです。これは洋の東西で治療法は違いますが、現代医学による顔面神経麻痺の治療と同じ考え方をしていますよ。
なお発症してから時間がだいぶ経過しているケースでも鍼灸治療はできますが、治療経過は早いものに比べると完治しにくくなってしまいますが、ある程度の回復までは期待できます。

< 日常生活での注意点 >

・過労により悪化するケースが多いのでなるべく無理をしないようお願いします。過労は気血を消耗する原因になります。気血を消耗すると顔面の筋肉に栄養が与えられないので、麻痺の改善までにより一層の時間と治療回数が必要になります。
・扇風機・エアコンに当たり過ぎないようにお願いします。これらは人工的に風邪と寒邪を作ります。これらを直接患部に当たるとどうなると思いますか?風邪や寒邪の影響により顔面の血行が悪くなり、顔の筋肉に十分な栄養が行き渡らないので顔面神経麻痺の発症の原因になってしまいます。
・セルフで顔のマッサージも良いですが、マッサージのやりすぎには十分な注意をして下さい。

セルフケア

< セルフケア > 

・せんねん灸もしくは棒灸などを用いて「翳風」というツボが良いです。もちろん軽くマッサージをして頂いてもOKです。

*翳風穴の場所
翳風穴 上記の写真の耳たぶの下の近くにあります。

■症例

 
【 症例1 49歳 女性  】 
■予診票からの身体状況
初検日より2年前くらいに顔面神経麻痺になり、病院でステロイド点滴を行った後に、自分で口を動かして下さいと言われで行うも顔の引きつり感はなかなか取れず、何とかならないものかと当院へ来院されました。過去に患った病気は特にはありません。デスクワークなどで疲れた時に症状が悪化するとの事ですが、僕から見た感じでは引きつり感は分からないくらいですが、本人は非常に気になるとのことでした。・・・続きを読む
【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

■まとめ

・顔面神経麻痺は現代医学にしても鍼灸にしても治療開始が早ければ早いほど治りやすいです。現代医学と鍼灸の併用して治療を行うことでより一層の効果が期待できます。

・すべての顔面神経麻痺が鍼灸に適応することはありません。脳血管障害が原因で起こる顔面神経麻痺があることに注意して下さい。

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