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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年9月9日 更新日:2024年2月19日

【 解説 】 下痢

下痢

■はじめに・・・
・下痢は便秘と男女問わず共に辛い思いをする症状の1つですね。下痢は長期間続けば続くほど脱水になる可能性が出てきますので早めに症状を改善させることが大事になります。
・一般に下痢になったらまず病院で診察し処方箋を飲んで改善させることになることが多いですが、鍼灸で治療をして改善することが可能なのかどうかですが、それは「可能」です。もちろん現代医薬との併用もOKになります。
・では現代医学と鍼灸の考え方を解説していきます。

医師 説明

■現代医学では・・・

・原因
例えば「胃腸風邪などウィルス性のもの」・「食中毒によるもの」・「冷たい物、辛い物、脂濃い物を食べ過ぎたことによるもの」・「法定伝染病(コレラ、赤痢)などによる細菌性のもの」・「ガンによるもの」・「難病(潰瘍性大腸炎など)」などがあります。
どんな原因でも長く続くような場合は脱水になる可能性が出てきますので、早めの受診が必要になります。

・治療法について
原因によって違います。例えば細菌による場合は抗菌薬を使用します。潰瘍性大腸炎など難病による場合ですとステロイドなど炎症を抑える薬を使用します。ガンによる下痢の場合ですと原因となるガンの治療をなるべく早期に行うことが大事になってきます。

・日常生活での注意点
@水分や電解質の補給はして下さい。
下痢をすることで体内の水分や電解質が減ります。減ると脱水症状が出ることがあります。下痢をするから飲まないのではなく反対に少しずつでOKですから水分の補給はしていくことが大事です。
A下痢止めについて
たかが下痢だと思い、安易に下痢止めを服用するのは危険です。下痢を止めてしまうことで却って体内に毒素がたまり健康を害してしまう危険性が伴うためです。
B消化の良い物を食べて脂濃いものや刺激物は控えること
消化の良い物を食べることや刺激物を控えることで胃腸への負担が軽減されることで症状も軽減してきます。
C長期間続く場合は医療機関へ
心当たり原因があり症状が落ち着いてこれば良いのですが、原因もはっきりしないし下痢も続くのであれば一度専門の医師の診察を受けた方が良いです。
【 参考ページ 】
安藤内科おなかクリニック|下痢

鍼

■鍼灸では・・・・

下痢は約2000年前の書物(黄帝内経)に記載されている位、昔からあった症状になります。この頃は衛生状態は悪かった為、現代医学で言う「赤痢」や「コレラ」など感染症が原因で起こったものと考えられています。もちろん現代の鍼灸でも下痢の治療はされていますよ。
■原因
どんな症状でも内臓の働きが低下したことが元になります。それにより
@外邪(外より入ってくる身体に不要な物で現代医学で言うウィルスや細菌に当たる。)が腸に入り込む場合。
A内臓の働きが低下したことで体内から発生する不要な物(痰飲・冷えなど)が腸で悪さをする場合。
Bストレスや生活環境によって腸に影響を及ぼす場合。の主に3つがあります。

■施術方針
・外邪による場合は身体に不要な物を取り除いた上、内臓の働きを改善を目指します。
・体内から発生した不要な物の場合は原因となる内臓を改善して体内の不要なものを取り除くことで改善を目指します。
・ストレスでなった場合は内臓の働きを整えることに加えストレスの原因が解決できるものであれば解決し、できないことであればストレスと上手に付き合うことが大事になります。

■施術経過
・現代の医学で言う潰瘍性大腸炎など難病によるものは改善するまでに時間がかかります。
・感染症や食中毒については基本医療機関で診て頂くのが良いです。
・その他の下痢については個々の体力によって経過が異なります、一般的に体力があれば改善しやすいでしが体力が落ちている時は改善しにくい傾向にあります。
■セルフケア
効果には個人差がありますが、下痢のセルフケアはいくつかありますので挙げてみます。
  • 三陰交(さんいんこう)穴

    三陰交

    三陰交(さんいんこう)穴は脾経のツボです。ここは脾経のみならず腎経と肝経の3つの経脈が交わる所なので下痢だけでなくその他の様々な症状にも有効です。
  • 裏内庭(うらないてい)穴

    裏内庭

    食中毒による下痢なら「裏内庭」が良いです。足の裏で第2指先にある膨らんだところにペンで印をつけたあとで、第2指を足裏の方に曲げてペンの印が付いた場所に当たります。これには艾で灸をした方が効果が期待できます。
【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

■まとめ

・下痢は現代医学でも鍼灸でも治療は可能です。(ただし国内において一部の病気(特に感染症やガンなど)は現代医学での治療が望ましいです。)
・薬や鍼灸で治療を行うだけでなく、ストレスとの付き合い方や日常生活習慣などの見直しは下痢を改善させるには必要な事項になります。

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