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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年6月28日 更新日:2023年2月15日。

【 解説 】 げっぷ

げっぷ

■はじめに・・・・

・食後の満腹時によく出るげっぷ。一般的には体内で溜まった空気を吐き出すためだと考えられてますが、早食い・緊張・ストレスなどで無意識に空気を多くのみ込んでしまうタイプは食後の限らず日常的にげっぷが多くなってしまいますね。その程度であれば特に心配する必要はありませんが、中には胃腸の働きが悪くなることや喉の詰まった感じでゲップの回数は増えることはあります。この場合ですと病気によっては医師の診察が必要になります。
このページでは現代医学と東洋医学の考え方を説明していきます。

説明

■現代医学では・・・


原因は主に3つあります。
@逆流性食道炎
・これは食道へ胃酸が逆流することで起きます。胃酸の逆流によって食道に炎症が起きて、胃酸の匂いのした酸っぱいゲップや胸やけ・胃痛・喉の痛み・食欲不振・喉のつかえなどの症状が現れます。
A胃潰瘍
・ストレスなどで胃酸が過剰に分泌され胃壁を傷つけれしまう病気です。胃酸の匂いの下酸っぱいげっぷが特徴でみぞおちの痛みや吐き気・食欲不振を生じます。進行すると吐血や下血を伴うことが多いので早めの受診が必要です。

B胃がん
・がんにより胃と腸をつなぐ経路が狭くなることで食べ物や空気が腸に上手に流れなくなることで、胃の内圧が高まりゲップが出やすい状況になります。ゲップの他に体重減少・食欲不振など症状が見られますが、初期症状はほとんどないので検診以外で早期発見は難しいと考えられています。

治療法

■治療法と予防

・治療法は胃酸の分泌を抑える薬・消化剤・制酸薬・粘膜保護薬などを組み合わせて症状の改善を目指します。

・予防として@食生活の見直しをします。例えば飲酒をしている方であれば少しでも良いので控える。消化の良い食べ物を数回に分けて食べる等。
Aストレスは大敵です。解決できるストレスは解決して頂き、解決が難しい場合は上手に付き合いましょう。
以上2点だけでも気を付ければ症状は軽減しやすいですね。

・胃がんについては定期的な検査で早期発見・治療をすることで予後が良くなりやすいです。

鍼治療

■東洋医学(鍼灸)では・・・

・原因
ストレスや生活習慣などにより内臓(特に胃)の働きに影響が出るとげっぷが起こると考えられています。

・施術方針
必ず脾胃(胃腸)の働きを高める治療を施します。そして同時に原因がストレス・過労である場合、ストレスは肝の働きを改善する治療を施し、過労の場合は腎の働きを改善する治療を施します。
・生活習慣が原因の場合は生活リズムの見直しや食生活の見直しをして悪い生活習慣から良い生活習慣へとなるように意識付けを行います。

・施術経過
胃腸の働きを改善するツボに鍼やお灸を施すことで比較的早くげっぷの改善ができる場合があります。ただし病気が原因で起こるげっぷは現代医学との併用も考え、施術計画を立てることでより良い施術効果が得られやすいですね。

セルフケア

・ストレスを解消もしくは上手に付き合おう。
ストレスとなる原因が解消できる場合はその原因を解消するだけでだいぶ症状の軽減が可能です。もし解消できない事象であったら、自分の好きなことを楽しむことでストレスの解消もしくはストレスと上手に付き合うように心掛けます。
・セルフケアで日々の健康管理も大事です。ゲップに効果的なツボを3つ挙げます。
  • ・足三里

    足三里穴

    足三里(あしさんり)穴は「げっぷ」にも効果がありますが、その他に養生穴として古来より重宝されています。日々お灸をすることでゲップの予防だけでなく、体調維持も可能です。
  • ・公孫

    公孫穴

    公孫(こうそん)穴は脾経の絡穴でこのツボより分かれて胃経に流れます。ですから脾の病気だけでなく胃の病気に大変重要なツボでございます。日々、お灸をすると非常に効果的です。
  • ・中脘

    中脘穴

    中脘(ちゅうかん)穴は任脈にあり部位がお臍と鳩尾を結んだ線のちょうど中央にあります。効果として胃の働きの調整と改善があり、これもまた日々することで体調維持も可能です。
【 参照ページ 】
東洋医学の考え方

まとめ

・げっぷのほとんどは命にかかわるような病気ではありませんが、時に胃がんであったり胃潰瘍が原因で起こることがあるので、症状が続くようでしたら一度診察を受けることを勧めます。

・鍼灸はげっぷの症状に有効なことが多いです。現代医学同様、胃の働きを調和もしくは改善することでげっぷの症状が落ち着いてくるケースが多いです。

・お灸によるセルフケアもしくは体調管理の為の鍼施術を続けて行うことにより「げっぷ」自体を出ないようにするもしくは出てもひどくないように予防することは可能です。

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