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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年10月19日

【 解説 】 五十肩

肩の痛み

■はじめに・・・

・肩が痛くて動かせない・夜中肩が疼いて眠れないという方、そんな方は五十肩かもしれません。五十肩と言えばすぐには治らないというイメージがありますね。病院のホームページを見ても1か月そこそこでは治らないと書かれていることが多いですね。では鍼灸はどうなのかということですが、結論から言えば比較的優れた鎮痛効果が期待でき、継続することで罹患期間を短くすることも可能です。ここでは現代医学と鍼灸の考え方を説明していきます。

医師 説明

■現代医学では・・・

【 原因 】
・いくつか原因があります。
@腱板炎:腱板と言うインナーマッスルの筋の炎症が起こる場合。
A上腕二頭筋長頭腱炎:力こぶで有名な上腕二頭筋の一部に炎症が起こる場合。
B腱板疎部炎:肩の前方の膜や靭帯からなる部位に炎症が起こる場合。
などがありますが、では何故、五十肩が起こる理由は今のところ明らかにされていません。
【 症状 】
・典型的な症状として「どの方向も腕が挙げられない」ことです。その他、「夜中に痛みが出て眠れない」ことです。五十肩の初期は肩の前の方が痛いと訴えられることが多いです。非典型的な症状としては五十肩初期でも痛みはないが腕が上がらないとかいつまでたっても痛みが取れないとか様々です。

【 五十肩以外で肩が痛い時もあります。 】
・それは「腱板断裂・損傷」です。高齢の方に多く、知らないうちに腱板損傷や断裂してしまうことがあります。
・腱板損傷・断裂の他、変形性肩関節症や首の椎間板ヘルニアでも起こる場合がありますし、まれですが内臓の病気から痛みがくる場合もあります。
整形外科の他に内科での診察が必要な時もあります。

【 治療法 】
・炎症が強くて肩に激しい痛みがあり夜眠れない場合はまずは炎症を抑えることが大事です。炎症を抑えるにはステロイドもしくは非ステロイド系の消炎鎮痛剤が良いです。ただしステロイドを使用する際には肩関節の組織に悪影響がでる場合があるので注意が必要です。
・次に炎症が落ち着いてきたらリハビリです。
リハビリで注意しなくてはいけないのは「無理して可動域を広げ過ぎないこと」・「過度なリハビリです。」いずれも関節に炎症を起こしてしまう可能性があるので「徐々にそして少し痛いなと思う程度まで動かす」ことを意識して下さい。
・リハビリでも良くならない五十肩の場合、手術する方法もあります。詳しくは整形外科医に相談して下さい。

鍼治療

■鍼灸では・・・

【 原因 】
・鍼灸では自然界に存在する体に不要な物質(邪気と言い、風邪・湿邪・寒邪の3つの邪気)が肩関節に侵入することで気血が肩関節上を通る経絡を巡らないことで五十肩になると考えます。(東洋医学では気血が巡らなければ痛むが生じると考えられているからです。)
【 施術方針 】
@原則として鍼灸で内臓(特に肝・脾・腎)の働きを良くすることで早期に五十肩を改善できるよう体調を整えていきます。
A五十肩に影響を及ぼす外邪(風・湿・寒のそれぞれの邪気)を排出するように鍼灸で促すことにより、肩周辺の凝り固まった筋肉を緩めて症状の改善を目指します。
B関節の動きが悪くなって挙がらない方は特殊鍼法(びゅう刺法:痛みのある部位の反対の部位に鍼をした後に患部の腕を無理のない動かしていき関節可動域を広げる)を原則行います。そうすることで比較的早く可動域の改善が見込めます。*ただし体力がやや落ちている患者様やはじめて鍼灸施術を受けられる方には「びゅう刺法」での治療は身体にとって刺激が強いので別のやり方で治療をします。
C夜中に痛みが出て辛い場合はまず夜中の痛みを軽減することから始めます。

【 施術経過 】
・五十肩の状態と個々の体力により異なりますが、数回施術して治る場合もありますが、基本的な経過は、施術を続けることで徐々に改善していく形になります。(ただ数回施術して治ったケースが1例、僕はあります。父親の紹介で僕の伯父さん(当時80歳)が病院で五十肩と診断を受け治療をするも良くならず、夜中に腕が痛みで目が覚め、さらに腕を動かすことができなかったというケースがありましたが、2回の施術で夜中の痛みはなくなり腕もある程度動かせるようになった経験があります。)
・筋肉が萎縮している場合と萎縮していない場合で施術期間が異なります。筋萎縮を起こしている場合ですと筋肉がつかないと腕が上がらない為、筋肉がついてくるまでに時間がかかるからです。
【 セルフケア 】
・効果には個人差がありますが、下記の3つの方法があります。
  • 太衝穴

    ・肩を挙げた際に引きつったような痛みがあり、十分な肩関節の動きがない場合は「太衝穴」をお灸で温めると良いです。太衝穴は肝の働きを調整するツボで、筋の病気(引きつったような痛み)に効果が期待できます。お灸を止める目安は温かいと感じるか、皮膚が赤くなることです。くれぐれもやり方に注意して下さい。
  • 胸鎖乳突筋・斜角筋

    ・夜中に痛む場合、胸鎖乳突筋・斜角筋を中心に頚の凝っている部位を蒸しタオルなどで温めてみて下さい。頚の血行を良くすることで頚の筋肉の緊張がゆるむことで神経への圧迫が減少し肩周辺の痛みの軽減が期待できます。(ただし炎症がある場合は不可でそれをやることで却って悪化する場合があるので要注意です。)
  • 肩貞穴・臑兪穴

    ・肩貞穴・臑兪穴は小腸経という経脈のツボになります。これらはいくつかある五十肩のツボで比較的効果が高いツボになります。やり方としては、灸で温めたり、ツボを押したりします。注意点としてやり過ぎないようにしてください。やり過ぎは却って悪化する原因になります。

【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

■まとめ

・五十肩は時間がかかりますが基本は治る症状です。状態に応じて鍼灸や薬(ステロイドやロキソニンなどの痛み止め)で痛みをコントロールした上で、筋萎縮や関節拘縮をおこさないよう運動療法を加えていくことが基本の流れになります。
・まれにですが、内臓疾患からくる五十肩もありますのでなかなか改善されない場合は一度内科の診察も必要になってきます。
・急性期で炎症があり、その程度によっては、まずは病院で炎症をある程度抑えてもらってから鍼灸治療を始めることがあります。

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