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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年8月2日

【 解説 】 メニエール病

めまいがひどい

■はじめに・・・・
激しいめまいが急に起こり、気付いたら耳鳴りはする・耳が聞こえにくいなどの症状があったら、もしかしてメニエール病かもしれません。メニエール病は耳鼻咽喉科が専門分野ですが、WHO(世界保健機関)ではメニエール病は鍼灸の適応症の1つだとしています。ただ、めまい発作がひどい時に鍼施術するよりもある程度めまいが落ち着いてからの鍼灸施術もしくはメニエール病の発作が起こさない為の体調管理が鍼灸では適応と考えます。

医師 説明

■現代医学では・・・


【 症状 】
・「めまい」と「吐き気」の発作に加え「耳鳴り」・「難聴」を伴います。発作の程度は千差万別で数分程度で落ち着く場合と数時間続く場合があり、長期間にわたり何度も発作を起こす場合もあれば1回で終わる時もあります。耳鳴りや難聴は繰り返し発作を起こすことでひどくなる場合があります。
【 原因 】
耳の奥にある内耳が何らかの原因でむくんでしまうことです。これを専門用語で内リンパ水腫と呼ばれ、これがストレスや過労により症状を引き起こします。

【 治療法 】
メニエール病を根本に治す方法は現在、ありません。
発作時に症状を抑える為の薬による対症療法になります。

基本は「末梢血管の循環を良くする」・「体内の余分な水分を出すこと」で内リンパ水腫を改善することです。そのために利尿剤やビタミン剤を処方されることが多いです。様々な方法で改善が難しい場合は手術を検討します。

【 発作時の対応 】
・発作時は慌てないことです。そして自分が楽な姿勢を維持することです。

鍼治療

■鍼灸では・・・・

鍼灸ではメニエール病は「めまい」・「耳鳴り」・「難聴」のいずれかの症状に当てはまると考えます。

【 原因 】
ストレス・過労・加齢・生活環境などで内臓(脾・胃・腎・肝など)の働きが低下したことにより、体内に不要な物質や血液が発生してそれらが頭部に及ぼすことでめまい・耳鳴り・難聴などの症状が現れます。

【 施術方針 】
@原因となる内臓の働きを改善します。
A体に不要な血液や物質を取り除きます。
B頸や肩のコリを取り頭への血行を促進します。

【 施術経過 】
・めまいの発作時はまず安静にして症状が少し落ち着くのを待つことです。症状がピークの場合に鍼治療をしてもなかなか改善のは難しいです。
・めまいの症状は1回の治療で完全に良くなることはないので数回の施術を受けることで改善が期待できます。
・耳鳴り・難聴は体力があれば施術を継続することで改善が期待できますが、高齢になればなるほど改善は難しいです。何故なら高齢になると耳自体の働きが低下することに加えて体に不要な血液や物質が悪さをするので、余計に改善が難しくなるからです。

めまいのツボ

【 セルフケア 】
・メニエール病などめまいを主とする症状でお悩みの方は、「疲れを感じたら睡眠をしっかり取り、体調を整えること」です。これで発症の予防が期待できます。
・めまい・耳鳴りは肩こりや頚の凝っている方が比較的多く見られます。そんな方は風池のツボの場所が示している画像の「風池」というツボを指で押す、もしくはせんねん灸などのお灸で温めることで肩こりや頚コリの軽減が期待でき、そのおかけでめまいの軽減も期待できます。
・おしゃべりできる位の負荷で軽い運動をするのも良いです。これも肩こりや頚の凝りの解消を期待できます。
【 参照ページ 】
東洋医学の考え方

■まとめ・・・

・現代医学にしても鍼灸にしても治療方針は「めまい」をまず改善することを主体にしています。治療内容もほぼ同じで体内にある不要な水分を排出することになります。それを利尿剤を使って排出するのか、鍼灸により水分の排泄を促すかの違いになります。

・メニエール病は発作が起きると症状が安定するまで大変辛い思いをされるので「疲れを感じたら休む。」または「鍼灸で水分の排泄を促す治療を受けた後にゆっくりと休む」ことで治療よりも予防を考えられた方が有用ですね。

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