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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2023年7月3日

【 解説 】 生理不順

月経

■あなたの辛い症状、生理不順のせいかも。


・体調不良が続いているけど、内科で診察しても原因が特定できず、さらに総合病院に紹介状を書いてもらって診察受けても原因がわからなくて困っている方、そんな方は一度生理状況を確認してみることをおすすめします。

なぜかというとこれは中国の中医病院の婦人科で研修していた時に主任中医師の先生(日本で言う大学病院の教授に当たります。)が実例を挙げて説明してくれました。
○患者Aさん
胃腸が悪く、内科・消化器で診察を受けるも改善しなかった。内科医師より一度婦人科で診察を受けた方が良いと紹介されてきた。そして私(研修先の主任中医師)が診察して処方薬を飲んだら症状が改善した。」

どうして症状が改善したか、先生が以下のように説明して下さいました。
「Aさんは胃腸の病気になる前に婦人科の症状が出ていた。婦人科の症状が胃腸に波及した為に胃腸の症状が出たのだから、まず婦人科で婦人科の症状の治療をしなければ治らない。だから私は婦人科の症状が改善するように薬を処方したのだと・・・」

引き続いて先生が「女性の患者が見えたら生理の状況を必ずきくように!」
と念を押された。意外にこのようなケースは多いのだと。

なかなか治らない症状がある時は一度自分の生理状況を確認すると良いかもです。

生理不順についてさらに知りたい方は下記に書いていきますので読んで下さいね。

医師 説明

■現代医学では・・・

・始めに月経不順かどうかの基準が分からないと判断ができませんよね。まずは正常周期の確認をしておきます。

・正常周期は25日〜38日と言われていて、多少のずれがある場合でも1週間程度の場合は特に問題がないとのことです。

・年齢と月経について
初潮から数年は約8割程度は月経不順です。10代は身体が十分に成長していない為月経が不安定でも過度な心配はありません。20歳代になると月経が安定してきます。

閉経を迎える5年ほど前から女性ホルモンの分泌が低下していく更年期が始まり、閉経から5年後までは更年期が続きます。大抵の方は55歳前後に閉経を迎えます。

・原因について
@10代:性機能が未熟な為に排卵しない場合がある。

A妊娠:妊娠中は生理は来ませんので大丈夫です。

B更年期:女性ホルモンの分泌が減るので月経不順や無月経が起こりやすい。

C閉経:大抵の方は50歳から55歳くらいで月経が来なくなります。

D多のう胞性卵巣症候群
・月経不順のほとんどの方に見られます。
・排卵しにくい体質で不妊のリスクが高くなります。

E高プロラクチン血症
・プロラクチンは授乳の為のホルモンで出産後に分泌され、排卵を抑制します。出産もしていないのににプロラクチンの数値が高いため排卵しにくくなり月経不順になったりします。

F甲状腺機能障害
・甲状腺の分泌に異常があると生理不順をおこし易くなります。

G過度なダイエットとストレス
・栄養が十分に取れない為に無月経とか生理不順が起きたりします。

目安

・婦人科への受診の目安
以下の場合、婦人科へ一度受診することをおススメします。
@20歳以上で月経不順が続く場合。
将来、婦人科の病気もしくは不妊にならないようにする為。
A月経が3か月以上来ない場合。
無排卵の可能性がある為。
B月経が半年以上来ない場合。
女性ホルモンの分泌量の問題がある為。
・治療について
甲状腺が原因の場合は甲状腺の治療を行います。
多のう胞性卵巣症候群の場合は正規周期を維持するために治療をおこないます。
ダイエットなどは生活習慣の見直しが必要になりますね。

灸頭鍼

■鍼灸では・・・・


・鍼灸では月経不順をこう考える。
月経周期が予定よりも1週間以上早く来ることを「経早」と言います。
月経周期が予定よりも1週間以上遅く来ることを「経遅」と言います。
月経周期が早かったり遅かったりで安定しない状態を「経乱」と言います。
■原因
・「経早」はストレス・大病・辛い物を取り過ぎたことにより体内(生殖器)に熱が溜まるもしくは栄養分が足りないことで衝脈と任脈が安定しない為に起こる。

・「経遅」はストレスや冷え・栄養不足等で生殖器に栄養が十分に送れなくなることで起こる。

・「経乱」は多くはストレスが原因で、生殖器への血液の流れが速すぎたり遅すぎりすることで起こる。

■施術方針
・内臓の働きを良くして気血水の過不足を調整することが最も大切。
・体内に熱の症状がある場合は鍼を中心に身体を冷やす施術をします。
・反対に体内に冷えがある場合は灸を中心に身体を温める施術をします。
・ストレスによって起きる月経不順は上手に付き合うことと鍼灸で身体の筋緊張を緩めることで調整していきます。

■施術経過
・内臓に病気がある時は施術経過が長くなる傾向です。

・ストレスや飲食の不摂生は生活習慣の見直しをすることで経過は改善しやすくなります。

・体力が落ちている場合は施術期間が長くなる傾向にあります。
■セルフケア
・院長が考える月経不順のセルフケアを3つ挙げてみます。せんねん灸などで温めて下さいね。
  • 〇太衝穴

    太衝穴

    太衝(たいしょう)穴は足の厥陰肝経の原穴で、肝は女性生殖器に深く関係するので、このツボをセルフケアすることで月経周期(早く来すぎる・来るのが遅い・周期がバラバラ)を正常な状況に調整することが期待できます。
  • 〇関元穴

    関元穴

    関元(かんげん)穴は任脈上にありお臍と恥骨を結んだ線でお臍から下6cmほどの所にあります。この場所は脾経・肝経・腎経が交わる重要なツボです。
    このツボをケアすることで太衝同様に生殖器の働きを調整が期待できます。
  • 〇足三里穴

    足三里穴

    足三里(あしさんり)穴は足の陽明胃経のツボで、気血津液を生成するための重要なツボになります。気血が増えることで生殖器の働きを改善することが期待できます。月経不順に伴う「倦怠感がある方」には効果が特に期待できます。
【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

まとめ

・月経不順は将来の妊娠に影響を及ぼす恐れが高いので、できる限り正常範囲内になるように治療または生活習慣の見直しをして下さい。

・原因が生殖器自体にない場合は鍼灸治療で体調を整えることで月経不順の改善が期待できます。もし生殖器自体に原因があっても薬と併用することで単独のよる治療よりかは効果が期待できます。

・月経不順の鍼灸で注意したい点は1・2回の治療では改善は期待できにくいので定期的に根気よく行うことで改善が期待できます。

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