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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長です。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年5月11日 更新日:2023年3月6日

【 解説 】 生理痛

生理痛

■はじめに・・・・

・毎月1回ある生理(月経)。出血があるだけで気持ちが悪いのにそれに加えて生理前・生理中に痛みが出たらより一層つらいですね。生理痛は少なくとも一生に一度は経験するメジャーな症状の1つです。

・生理痛は鎮痛剤・漢方薬やピルなどを服用して痛みの緩和をされている方がほとんどでしょうが、「鍼灸でも治療はできますよ。

早速ですが、生理痛について現代医学と鍼灸の両方から説明します。

医師 説明

■現代医学では・・・

・原因は大きく分けて2つあります。
@機能性月経困難症
各種検査で子宮などの女性生殖器には異常はありませんが、強い子宮の収縮が原因とされています。発症は思春期の方に多く、月経困難症の大半がこのタイプに分類されます。生理時の血液を子宮外に排出するために、子宮を収縮する物質プロスタグランジンが分泌しますが、これが分泌されすぎるために子宮が収縮しすぎてしまうわけです。これが痛みの原因になります。
A器質性月経困難症
各種検査で女性生殖器に異常があり、月経困難症が起こるケースになります。原因は子宮内膜症・子宮筋腫などがあり、生理期間外でも起こるケースがあります。この場合は原因となる病気を治療することで症状が軽減します。
■生理時に起こる症状 ・腹痛、腰痛、吐き気
プロスタグランジンというホルモンは「子宮、胃、腸を収縮させる」という役割の他に「痛み・熱・腫れ」を引き起こす成分があります。それにより子宮、子宮の血管、胃腸が収縮してしまい、腹痛や腰痛、吐き気が起こるわけです。

・頭痛
生理痛の頭痛は女性ホルモンの1つエストロゲンの分泌量が関係します。エストロゲンは生理前に減少するので、それに伴い血管収縮を促す作用があるセロトニンという物質も減ります。セロトニンが減ることにより脳内の血管が収縮して頭痛が起こるわけです。

・イライラする
これは女性ホルモンのエストロゲンの減少が原因で起こります。エストロゲンには気持ちを安定させる作用もありますが、生理期間中はエストロゲンが減少するのでイライラするわけです。

・めまい、立ち眩み
生理期間中はホルモンバランスが崩れますので、これにより自律神経が乱れ、めまいや立ち眩みが起こるわけです。生理の量が多くて鉄分が不足して起こる場合もあります。


治療法

■治療方法 3つあります。
@鎮痛剤
機能性月経困難症の治療の選択肢の1つとしてメジャーな鎮痛剤。鎮痛剤はロキソニンなどがあります。
痛みがひどくなる前に服用すると痛みが緩和しやすいですね。
Aピル
経口避妊薬のピルですが、生理痛の緩和も期待できます。ピルは子宮内膜の増殖を抑えるため、それによりプロスタグランジンの産生や分泌が抑えられます。プロスタグランジンの分泌を抑えることで子宮の収縮や痛みを抑えるので生理痛の緩和が期待できます。
B漢方薬
いくつかの生薬を配合したものが漢方薬になります。個々の体質や症状の程度により処方することで副作用を最小限に抑えつつ症状を軽減します。
代表的な漢方薬として桂枝茯苓丸・当帰芍薬散などがあります。

鍼

■鍼灸では・・・・


・原因
鍼灸ではストレス・生活習慣・食生活などにより内臓の働きが低下したことにより血の不足、瘀血(体に不要な血液)が生成され、それらによって女性生殖器に栄養を与えられなくなったために痛みが起こると考えます。
■施術方針
・原因となる内臓の働きを改善します。そうすることで・・・・
@気血が増えることで女性生殖器の働きを改善し痛みの緩和がしやすくなります。
A体に不要な血液を排出し女性生殖器の働きを正常に戻すことで痛みの緩和がしやすくなります。

・毎月毎月ひどい生理痛で困っている方は、定期的に通院することで生理痛を緩和して鎮痛剤を服用する回数を減らすことも可能ですので希望される方は相談して下さいね。

■施術経過
・個人差はありますが、機能性月経困難症で起こる痛みは鍼灸施術をすることで痛みの緩和が期待できます。器質性月経困難症で起こる痛みは現代医学との併用と定期的な鍼灸施術で痛みの緩和が期待できます。

■日常生活で気を付けたこと
@冷蔵庫などで冷やした物を控えることです。
理由は冷蔵庫などで冷やした物を食べることで胃腸が冷えます、胃腸が冷えると胃腸の働きが悪くなります、胃腸の働くが悪くなると気血が生成できなくなったり、便秘などをします。気血が生成できないと女性生殖器の働きも正常になりませんし、便秘になることで瘀血の発生の原因になります。

A下半身を冷やさないことです。
下半身には女性生殖器に関係する経脈があります。下半身を冷やすことで女性生殖器に関係する経脈が冷えることで女性生殖器の働きが低下してしまうからです。

Bストレスと上手に付き合うことです。
ストレスは臓器の働きを乱す原因になります。働きが乱れると正常な働きができずに痛みの発生の原因になります。

■セルフケア

・個人差はありますが、生理痛に効果的なツボがありますので、それらを指で押さえたり、灸で温めたりしてください。
  • ・三陰交穴

    三陰交穴

    ・三陰交(さんいこう)穴。これは肝経・脾経・腎経の3つの経脈が交わるところなので、肝・脾・腎の働きが悪い・もしくは調和していないことで起こる症状(生理痛)に効果的です。
  • ・帰来穴

    帰来穴

    ・帰来(きらい)穴。これは胃経という経脈のツボで下腹部にあります。これも生理に関係する重要なツボで、生理痛だけでなく生理不順にも使えるツボになります。
  • ・血海穴

    血海穴

    ・血海(けっかい)穴。これは脾経という経脈のツボで膝の上にあります。漢字の如く、血の海で血が集まるところという意味のツボで、これもまた生理痛に効果的なツボになります。
【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

■まとめ

・生理痛の原因は様々ありますが、対処法として薬物療法・日常生活習慣の見直し・鍼灸による施術で改善しやすい症状の1つになります。

・鍼灸は生理痛だけでなく生理痛に伴う症状に対しても対応可能です。詳しくは担当の鍼灸師にお尋ねください。

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