【 症例 】 白斑|鍼灸なら名古屋市守山区の<にこにこ鍼灸治療院>

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【 鍼灸の症例 】 白斑

【 注意 】白斑についての施術症例を挙げますが、施術効果には個人差があります。
【 公開日 】 2019年4月2日
【 最終更新日 】 2022年5月20日

白斑

■予診票から得られた情報

患者:32歳 男性
・主訴の白斑は約2年前に発症。初めは左額の髪の生え際より起こり右の顎、左の顎関節部周辺、後ろ髪の生え際という順に白斑が広がったとの事です。
・過去に患った病気は胃もたれがあり、特に疲れた時に出るとのこと。父親が当院に通っていて「息子が白斑で鍼灸で治療は可能か」という問い合わせに、科学的には鍼灸が効くとはデータは僕の知る範囲ではありませんが、東洋医学の診方で進めていけば改善される可能性はあるということを説明し、通院して頂き鍼灸治療することになりました。

脈診

■東洋医学の観点からみた患者様の状態

食欲は普通で食べる量も普段と変わりはないとのこと。尿の回数は1日5.6回で尿の色は透明、夜中トイレに起きることはないとのこと。大便は1日1回で便の質は硬くもなく柔らかくもないとのこと。睡眠は仕事のストレスで良い時のあれば悪い時もあるとのこと。前腕内側(尺膚)の状態はややふにゃふにゃを確認しました。脈診は全体にやや滑だが、左関上・尺は無力。お腹の状態は右脇下硬で衝脈に抵抗を確認しました。以上よりこの患者様の身体状況は肝臓の働きが低下して肺(皮膚)に全く与えられずに患部の色が抜けてしまった状態と判断しました。簡単に言えば重度な患部の血虚(血の不足)が原因と考えます。

■治療方針

初検時の治療方針は肝臓の働きを良くし肝血を増やし患部の状態の改善を目指します。

経過

■治療経過

開始当初は基本1週間に1回のペースで施術をしました。初検の1か月後の経過を見てみると、皮膚なんとなく赤みは出たかなと言う感じだが、明らかな変化は認められない。約半年が経過した頃より皮膚の色が明らかに白色だったのが、少し肌の色に変化し始めてきましたが、状態としてはまだまだ正常までは程遠い感じです。半年が経過した以降はめまい・倦怠感を訴えられてきましたので、白斑と同様の原因で発症していると考えそれから約半年(初検日より1年)でめまいはほぼ改善しました。

■施術1年経過後の施術方針の再検討

初検日より1年後以降には倦怠感と白斑の改善をどうしようか再度検討してみたところ、肝臓の働きを改善よりも脾胃の働きを改善して気血を増やした方が良いのではないかと考え施術方針を変更しました。

■施術方針変更後の施術経過

・初検から約1年10か月が経過し状態を確認すると疲れはあるが怠さはない、そして白斑の経過を写真で取って初検時と比べることにしました。
すると顔色が良くなってきたことが1点。白斑の範囲が小さくなってきたことが1点。そして白斑が真っ白だった皮膚の部位がややピンク色もしくは肌色ぽい感じに変化が認められました。なお初検時の写真と1年10か月後の写真を下に添付しておきます。
  • 初検時の白斑拡大表示(別ウィンドウで開きます)

    初検時の状態。
  • 1年10か月後の白斑拡大表示(別ウィンドウで開きます)

    1年10か月後の状態。

■考察

・東洋医学的な診断について振り返ると初めから脾胃の働きを良くして気血を増やした上で肝臓の働きを調整し患部へ気血を送り、症状の改善を目指したらもう少し早い段階で施術効果が得られた感じがします。再生のスピードは個々によって違いますので一概には言えませんが、基本的に最低週1回以上で半年以上に渡っての施術が必要になります。どうして長期間かかるかというと「現代医学では皮膚は個々の体力によりますが、約1か月のサイクルで徐々に皮膚が再生すると考えられていること」と「東洋医学では血虚(血の不足)がひどい状態なので補血(血を補う)して改善するまでに時間が必要となる」からです。

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