■この記事の筆者は当院の院長です。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年4月19日。
【 解説 】 白斑について
■はじめに・・・・
白斑とは何か?それは皮膚の色が白くなってしまう病気になります。この病気、鍼灸で改善できるのかどうか気になると思いますが、結論を申しますと・・・・「改善は期待できますが、改善を要するまでに時間がかかります。」
このページでは現代医学での白斑の解説と鍼灸の考え方とどうして改善を要するまでに時間がかかるのかを説明します。
■現代医学では・・・・
■原因
・原因は不明です。皮膚のメラニン色素を作る細胞に対する免疫系による攻撃が関わっていると考えられているので自己免疫疾患の1つではないかと想定できます。ですから自己免疫疾患が原因と言われる甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症にも関連性があると考えられます。その他糖尿病なども白斑が発症しやすいと言われていますが、因果関係は不明です。
・自己免疫の他に精神的なストレスも白斑が発症しやすいと考えられています。
・自己免疫の他に精神的なストレスも白斑が発症しやすいと考えられています。
■治療法
・5つあります。@日光の刺激を防ぐこと。
白斑の部位は重度な日焼けをすることがあるので、それを防ぐために衣服や日焼け止めクリームなどを塗って皮膚を保護する必要が出てきます。
A軟こうを塗る方法
白斑の出ている部位や白斑の大きさの程度にもよりますが、軟膏を塗ることで皮膚が濃くなる場合があります。代表的な軟膏としてステロイドとビタミンDの1種であるカルシポトリオールがあります。
B光線療法
紫外線を照射する治療法でこれによりメラノサイトが刺激されて再度色素を作りだすようになりますが、個人差はありますが、効果が出るまでに数か月以上かかります。ずっと継続して当てることにより皮膚がんの発生につながる場合もあります。
C手術
光線療法が効果がない部位については皮膚移植や本人の正常な皮膚からメラノサイトを移植する方法があります。特に色素再生を促しにくい部位(指先や唇)には刺青も有効と言われています。
D脱色
かなり広範囲にある白斑が対象になります。皮膚の色を均一にするために白斑の出ていない部位に対して脱色を希望する方が見えます。皮膚の脱色には強いハイドロキノンのクリームを塗り続ける必要があります。
白斑の出ている部位や白斑の大きさの程度にもよりますが、軟膏を塗ることで皮膚が濃くなる場合があります。代表的な軟膏としてステロイドとビタミンDの1種であるカルシポトリオールがあります。
B光線療法
紫外線を照射する治療法でこれによりメラノサイトが刺激されて再度色素を作りだすようになりますが、個人差はありますが、効果が出るまでに数か月以上かかります。ずっと継続して当てることにより皮膚がんの発生につながる場合もあります。
C手術
光線療法が効果がない部位については皮膚移植や本人の正常な皮膚からメラノサイトを移植する方法があります。特に色素再生を促しにくい部位(指先や唇)には刺青も有効と言われています。
D脱色
かなり広範囲にある白斑が対象になります。皮膚の色を均一にするために白斑の出ていない部位に対して脱色を希望する方が見えます。皮膚の脱色には強いハイドロキノンのクリームを塗り続ける必要があります。
【 参考ページ 】 ・MDSマニュアル家庭版「 白斑 」のページ。 |
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鍼灸(東洋医学)では
■原因
ストレス・生活習慣などにより内臓の働きが低下したことにより気血が生成できない結果として・・・@気血が不足して患部に栄養を与えられない。
A瘀血により体内に不要な血液が滞ることにより患部に栄養がいきわたらない。
などがあります。
■施術の方針と経過
〇施術方針・気血の生成の基本となる脾胃(現代医学では胃腸に当たる)の働きを改善し血を増やし患部に栄養を与えるようにすること。もしくは瘀血を取り除き全身に血が行き渡るようにすることです。
〇施術経過
・定期的な施術で現代医学同様の経過を見ていかなくては難しいと考えます。何故なら白斑になるまでの間、気付かないうちにストレスや食生活・生活習慣で体力は消耗しています。これが最悪に近い状態になった結果として白斑になるわけです。その状態で治療を開始するわけですから、1・2回鍼灸を施術してもすぐに体力が回復するわけではないので、定期的な施術が必要になるわけです。
・症例にもありますが、諦めずにきちんと定期的に通院して頂ければ、効果が得られますので頑張って通院して頂き、明るい未来を目指しましょう。
■日常生活の注意点
・ストレスが悪化する要因の1つになりますので解消できるストレスは解消して頂き、解消できないストレスの場合は上手に付き合ってください。軽い運動(運動しても話せるくらいの強度)は気血の流れを良くし、脾胃(胃腸の働き)も促進するのでできる範囲で良いので行って下さい。・激しい運動はNGです。激しい運動によって汗がたくさん出ることは東洋医学で言う血も消耗してしまいます、そうすると却って症状が悪化する要因になります。