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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長です。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年4月13日。

【 解説 】 甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下による身体の冷え

■はじめに・・・・・
・体が怠い、体がよく冷える、食欲があまりない、肩が凝るなどの症状の中には甲状腺の働きが悪くなって出ている場合があります。これを甲状腺機能低下と言います。鍼灸で改善できるのかどうかになりますが、鍼灸では「甲状腺機能低下に伴う症状については適応になります。」では、甲状腺の働きが悪い(甲状腺機能低下症)について現代医学の考え方と鍼灸の考え方の2つをここで解説していきます。この病気発生割合は男性よりも女性に比べて多いです(割合は男性:女性=1:20)。

医師説明

■現代医学では・・・

・原因は主に2つあります。
@甲状腺でのホルモンの合成と分泌が低下した場合で甲状腺自体に原因(*1原発性甲状腺機能低下)があること、もしくは甲状腺自体には異常はないが下垂体などの機能低下が原因(*2中枢性甲状腺気功低下)であることによります。
A甲状腺から十分にホルモンが出ているのに何らかの原因によりホルモンの作用が発揮できないことによります。これを甲状腺ホルモン不適応と言い、甲状腺ホルモン受容体の先天性異常が原因であることが多いです。
*1原発性甲状腺機能低下で最も多いのは慢性甲状腺炎(橋本病)です。これは自己免疫が悪さをおこすことで甲状腺全体が腫れますが、程度は様々で大きさはあまり変わらないものから非常に大きくなるものまであります。また甲状腺部位(頸の前にある)圧迫感を感じることがあります。また昆布やヨードを含む製品を過剰に取ると甲状腺機能低下が見られることがあります。その他甲状腺がんで術後の薬の影響で起こることもあります。

*2中枢性甲状腺機能低下は「下垂体性甲状腺機能低下症」と「視床下部性甲状腺機能低下症」があります。
脳腫瘍や脳の外傷など脳の病気が原因で発症することが多いです。

■症状

・全身の新陳代謝が低下するので様々な影響を受けます。
例えば皮膚を指で圧迫して離しても、元通りになってしまうむくみが出る。舌やのどの粘膜がむくれてしまうこともあり、それにより声が低くなりしゃべりにくくなる。皮膚がカサカサしてしまう。汗がでにくく寒がりになる。食欲はないのに体重が増える。お腹がはり便秘になる。
脈が遅くなる。やる気が出なくなる。月経過多や長く出血しやすくなる。筋力の低下や肩こりなどがあります。全身の代謝の低下により不妊・流産のリスクが生じるなどたくさんあります。

治療法

■治療法と注意点


・治療法は甲状腺ホルモンを補うことです。鉄剤・亜鉛含有の胃潰瘍薬・アルミニウム含有の制酸剤等は甲状腺ホルモンの吸収を阻害するので内服間隔をあけます。
・抗痙攣薬や抗結核薬を併用する場合は多めに甲状腺ホルモンを服用しますが、身体(特に心臓)の負担がかからないように、いきなり量を多めにするのではなく、少しずつ量を増やしていく形になります。

鍼治療

■鍼灸では

・原因はストレス・過労・生活習慣などにより内臓の働きが低下したことにより気血が不足することで様々な影響が起こります。
・例えば気が不足すると全身の代謝が落ちるので寒がりやむくれやすくなる。脾胃の気が不足すると食欲不振・無気力・月経過多になりやすい。肺の気が不足すると汗が出にくくなるなどの症状が出てきます。そして血が不足すると皮膚に栄養が与えられないので皮膚がカサカサする・生理の量が減る・生理が遅くなる・立ち眩みが起きる・不妊や流産をしやすいなどの症状が出てきます。

施術計画

■施術の方針と経過

・施術方針は内臓(特に脾胃腎)の働きを良くすることです。そうすることで気血が補われます。気が補えると全身の代謝が上がりますので寒がり・食欲不振・無気力・むくれなど解消が期待できます。血が補えると皮膚に栄養がいきわたるので皮膚に艶が出ることが期待できます。以上に加えて首(甲状腺)に鍼刺激を与えることで甲状腺機能の働きの正常化を目指します。
・施術経過は定期的に鍼灸施術を受けることで甲状腺機能低下に伴う症状に対しての効果は期待できます。

■生活上での注意点

・脾胃の働きを維持するために冷たい物・生ものなど負担のかかる食べ物を取りすぎないように気を付けることが1つ。
・衣服で体温の調整を図って下さい。そうすることで脾胃の負担の軽減が可能になります。じわりと汗をかく程度の運動もいいです。血液の循環を促進しますし脾胃(胃腸)の働きも改善しますしストレス発散にも良いのでやれる範囲で行ってください。
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・東洋医学の考え方
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