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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年8月11日

【 解説 】 更年期障害

更年期障害

■はじめに・・・
まずは「更年期」の定義から説明します。閉経前の5年間と閉経後の5年間とを合わせた10年間を言います。日本人の平均の閉経年齢は50歳前後なので、45歳頃から55歳頃までは更年期に当たります。
この時期に現れる症状の中で他の病気を伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重いものを「更年期障害」と呼びます。
では「更年期障害」の症状は鍼灸で適応するかどうかですが、「適応症」の1つになります。悩んでいる方はこの記事を読んで頂いた後にお問い合わせメールもしくはお電話でお尋ねください。

医師 説明

■現代医学では・・・・


【 原因 】
・主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)が大きく揺らぎながら減少していくことです。
・その他、性格などの心理的因子・職場などの人間関係など社会的因子が複雑に関与することが考えられています。
【 症状 】
・大きく分けて3つあります。
@血管の拡張と放熱に関係する症状
「のぼせ」・「ほてり」・「ホットフラッシュ」・「発汗」などがあります。
A様々な身体症状
「めまい」・「動悸」・「胸が締め付けられた感」・「頭痛」・「肩こり」・「背中の痛み」・「関節痛」・「冷え」・「疲れやすい」などがあります。
B精神症状
「気分の落ち込み」・「イライラする」・「不眠」・「情緒不安」などがあります。
以上たくさんの症状がありますが、これらの症状が他の病気の症状でないことを確認することが大事になります。

薬物治療

【 治療法 】
・更年期の症状は色々な因子が絡んで発症する為によく問診を取ることが重要になります。その上で生活習慣や心理療法を試みて、それでも改善しない場合に初めて薬物療法を行います。

・薬物療法は3つあります。
@ホルモン補充療法
・主な原因が女性ホルモンの減少によることなので、ホルモン療法は有効な治療の1つになります。
・この療法は「ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・発汗」などの血管拡張と放熱による症状には特に効果的です。
・ホルモン剤は飲み薬・貼り薬・塗り薬などがあり、患者様と話し合った上で最適な方法での治療が可能です。
・一時的ホルモン療法は乳がんなどまれな副作用が心配されていましたが、更年期にこの療法を開始した人は老年期に起こる心臓・血管の病気や骨粗鬆症の予防効果が期待できるということで最近見直されています。
・エストロゲン単独で使用するより黄体ホルモンと併用して使う方が子宮内膜増殖症のリスクが軽減されます。

漢方薬

A漢方薬
・鍼灸とは親密な関係がある漢方薬です。個々の体調に合わせて生薬を配合した漢方薬は効果が期待できます。婦人科の3大処方「桂枝茯苓丸・加味逍遥散・当帰芍薬散」を中心に個々の体調に合わせ配合します。桂枝茯苓丸は体力が比較的ある方に処方し加味逍遥散・当帰芍薬散は体力が低下している方に処方します。
B向精神薬
・気分の落ち込み・イライラ・不眠・意欲の低下などの精神症状が最も辛い場合には抗うつ剤などの向精神薬を用いることがあります。
・向精神薬は副作用が多くありますが、新規の向精神薬(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬など)は副作用が少なく、ほてりや発汗などの症状にも有効です。

鍼灸治療

■鍼灸では・・・・


【 原因 】
・加齢、生活習慣などによって内臓(特に肝と腎)の働きが低下したことにより生じる身体に不要な物質(熱・痰など)が肺や心などに影響を及ぼすことで更年期の症状が現れると考えます。
【 施術方針 】
・内臓の働きを改善をします。
・体内にある不要な物質を取り除きます。
・腰痛なら腰部の反応を見て、肩こりなら肩や首の反応を見て必要に応じて施術を加えます。
・一度にすべての症状を改善させることはせず、徐々に症状を改善を目指すようにします。
*一度にすべての症状を改善させようとすると、鍼灸の刺激が多すぎて施術後に症状が悪化する危険性が伴うためです。
【 施術経過 】
・更年期の症状は鍼灸を施すと一時的に症状が改善されることが多いのですが、しばらく時間が経過すると戻ってしまいます。こうならないようできる限り通院を継続して頂くことで症状の安定させ、長い目で見て更年期を克服するという形になります。

ツボの取穴

【 セルフケア 】
・自宅で自分や家族で身体をケアしたい方が見えると思いますのでツボを紹介していきます。

・関元穴:脾経と肝経と腎経が交わるツボになり、この1つのツボで脾経と肝経・腎経の治療もできるので非常に重要なツボになります。このツボは下っ腹にあります。養生としても使用しても良いですね。
【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

■まとめ・・・・

・更年期の症状は鍼灸でも現代医薬でも継続することで効果が期待できます。
・鍼灸による治療ですと薬による副作用などは心配はなくなりますが、治療効果に個人差が大きくでるのでその当たりを計算して検討して頂くとよいですね。
・現代医薬による治療は薬による副作用をゼロにすることができませんが、鍼治療みたいに通院し続ける必要はほぼなくなります。
・現代医薬と鍼灸の両方を施すことが薬による副作用を減らしかつ施術効果を高めることができる最善の方法だと思います。

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