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更新日:2022年6月20日 最新更新日:2025年12月8日
【 解説 】妊婦さんへの鍼灸治療について

妊婦さんへの鍼灸治療の解説をする前に、そもそも妊婦の鍼灸治療は可能かどうか気になりませんか?
ズバリ、お答えします。もちろん、可能です。
では実際に鍼灸治療を受けることにより患者様にどんなベネフィット(利益)が得られるか、それは・・・・
「個人差はありますが、薬に頼らなくても、鍼灸治療で症状を早く改善することで、心身ともに良いマタニティライフを送れることです。」
誰しも、ずっと辛い思いをしたい人なんていないですよね。
ズバリ、お答えします。もちろん、可能です。
では実際に鍼灸治療を受けることにより患者様にどんなベネフィット(利益)が得られるか、それは・・・・
「個人差はありますが、薬に頼らなくても、鍼灸治療で症状を早く改善することで、心身ともに良いマタニティライフを送れることです。」
誰しも、ずっと辛い思いをしたい人なんていないですよね。
どんな症状の時に鍼灸治療はできるのか。
妊婦の皆さんが気になる症状としてつわり・逆子・腰痛・風邪(38度以上の発熱は除く)を引いた場合など、少なくとも4つはあると思いますが、いずれの症状も対応は可能です。
これらの症状以外にも、無事出産まで体調を管理することも可能ですよ。

■先ほどあげた4つの症状、いかに治療するのか。
・つわり


・腰痛
@患部を棒灸で温める。
・棒灸で温め血行を促進します。
A手足のツボを使い全身調整。
・手足のツボを使い全身調整することで、血液の循環が良くなり、身体のバランスを整えます。
B耳ツボを使って腰痛を緩和。
関連情報
鍼灸が初めてで不安な妊婦さんへ
鍼灸が初めてで不安な妊婦さんへ

・風邪
最低でも2つのパターンがあり、それぞれ適切にツボを取り鍼灸を施さないとダメです。ここでは2つのパターンを簡単に説明します。
@肺虚証があります。
これは肺の働き(呼吸器の防御力)が落ちてきて感染するケース。こんな経験はないでしょうか、咽喉が痛い・鼻水が出る・咳が出るはこの肺虚の可能性が高いです。
A脾虚証があります。
これは胃の働きが落ちてきているケース。こんな経験はないでしょうか、よく風邪を引くと「食欲がなくなる」という方はこの脾虚証の可能性が高いです。
これらの鑑別には問診・触診・脈診などを用い総合に判断します。証を立てたらすぐに治療ができます。個人の体力・症状の程度にもよりますが、3・4回続けて施術を受けることで症状が改善することが多いです。
現代医薬では母子に影響が出る恐れがありますが、鍼灸では母子の健康に影響がでることはないので安心して治療を受けることができることがメリットになります。
これは胃の働きが落ちてきているケース。こんな経験はないでしょうか、よく風邪を引くと「食欲がなくなる」という方はこの脾虚証の可能性が高いです。
これらの鑑別には問診・触診・脈診などを用い総合に判断します。証を立てたらすぐに治療ができます。個人の体力・症状の程度にもよりますが、3・4回続けて施術を受けることで症状が改善することが多いです。
現代医薬では母子に影響が出る恐れがありますが、鍼灸では母子の健康に影響がでることはないので安心して治療を受けることができることがメリットになります。
【FAQ】妊婦の鍼灸
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妊娠初期(安定期前)でも鍼灸治療を受けても安全ですか?
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はい、可能です。ただし、鍼施術については禁忌穴(鍼をしてはいけないツボ)がいくつかあります。例えば合谷・三陰交がありますが、これらのツボをはずすことで安心して施術が受けられます。 |
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鍼灸治療が原因で流産や早産の危険性はありませんか?
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当院の施術法ではまずありえません。脈診や腹診・問診で得られた患者様のお身体の情報から、個々の体質にあったツボに適切な鍼灸の刺激を与えますので。 |
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妊婦鍼灸は何回くらいで効果が出ますか? 通院頻度の目安は?
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症状・体調によって治療効果は大きく変わりますので一概には言えません。 例えば風邪の引き初めであれば毎日1回の施術で2回ほどの施術を受けられることで効果が実感できます。つわりであれば週1回の施術を10回前後受けて頂ければ効果が期待できます。詳しくはお問い合わせ下さいね。 |
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妊婦さんの鍼灸治療に健康保険は適用されますか?
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当院では院内の施術は保険適応外の対応(自費)とさせて頂いております。 |
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逆子治療はいつから始めるのが最も効果的ですか?
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胎児が動けるスペースが大きい時が治りやすい時期になりますので、施術開始が早ければ早いほど良いです。遅くても28週目位までには開始するのが最も効果的だと当院では考えています。 |

■まとめ
【 症例 】妊婦さんのつわり等の症状の改善事例
当院で不妊治療を受けて無事に妊娠、そして出産までの体調をサポートした症例になります。
■30歳半ばの女性。(〇年7月2日〜△年1月7日まで施術記録で出産は△年1月19日。)
■対応した症状
は「つわり」・「ふくらはぎの痙攣」・「不眠」・「耳がポーンとする(耳鳴りも含む)」・「腰痛」・「喉の詰まった感じがする」があり、それぞれの症状の経過について簡潔に説明します。・つわり:朝はいてしまい、夜は何とか食べれる位の状態で始まりましたが、週1回の5回の施術でほぼ改善したとのこと。期間は約1か月。
・ふくらはぎの痙攣は週1回の6回の施術でほぼ気にならなくなりました。(期間は約2か月)
・不眠(午前3時に目が覚めてそれから眠れない)は1回の施術で改善しました。
・耳がポーンとする・耳鳴りは週1回の3回の施術でほぼ気にならなくなりました。(期間は約3週間)
・腰痛は妊娠後期からたびたび訴えられていましたが、針で全身調整した後で、棒灸で患部を温め痛みの軽減に努めました。(出産を機にそこまで痛くなくなった。)
・喉の詰まった感じは1回の施術で気にならなくなったとのこと。





