心因性咳嗽|名古屋市守山区のにこにこ鍼灸治療院

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院長ブログ

■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2024年3月27日

【 解説 】 心因性咳嗽(ストレス性の咳)

咳

■病院での検査で異常がないので鍼灸で十分に適応します。


病院で検査をしても原因が分からなくて、咳が長く続いて仕事に支障が出る。緊張すると咳が出る等で困っている方、集中しているときまたは睡眠時には咳は出ないんだけど、日常生活時に咳が出るんだよっていう方、みえませんか?そんな方、鍼灸をオススメします。
なぜ、そう考えるか現代医学の考え方と鍼灸の考え方で説明します。

医師 説明

■現代医学では・・・


●ストレス性咳嗽の診断基準は?
・日本咳嗽学会によると以下の4つすべての基準を満たした場合を言います。

@大きな音のする咳嗽が繰り返し発作的に起こる。
A様々な検査が異常がなく、咳嗽が生じる疾患に対して有効だとされる薬が効かない。
B睡眠中は咳が出ない・咳の音の割には重度性が高くない・日常生活に支障が出る一方で、そのおかげで副次的な利益が患者さんに得られる。この3つの中のうち1つ以上が認められる。
Cカウンセリング・精神安定剤が有効なことが認められる。

●原因
・ストレスによる
自律神経が乱れ、脳幹にある咳中枢を刺激することで咳が出ます。
・感情の抑圧による
悲しみや感情を抑えることで、身体が咳を出すことで感情を表現することがあります。
・人に関心を持ってもらう為に
無意識のうちに自分に関心を持ってもらいたい気持ちが咳として現れることがあります。
・習慣による
繰り返し咳をすることで、身体が慣れてしまい、感情やストレスに関係なく咳が出る場合があります。

●治療法
@薬物療法
咳止めの薬では解決しないことが多く、原因が「深層心理」や「精神疾患」による為、西洋薬の向精神薬や漢方薬が中心になります。
A心理療法
カウンセリング専門の臨床心理士による暗示療法・認知行動療法などを行うことで症状が改善されるケースがあります。

鍼治療

■鍼灸では・・・・


■原因
・主な原因としてストレス、過労、食生活習慣により内臓の働きが悪くなります。それにより体内に不要な老廃物【瘀血(おけつ)・水滞(すいたい)】が発生し、それらの物質が「肺」に影響を与えることで咳嗽が生じると考えます。
■施術方針
@肺を正常に働かせる為には栄養が必要なので、栄養を作る為に脾胃(胃腸)の働きを高めます。

A身体に不要な物質(瘀血・水滞等)を取り除きます。

B肺の働きが調整されるツボを使い、咳が出ないようにコントロールを目指します。

■施術経過
・施術をすれば、身体が軽くなったと感じることはあっても、咳が完璧に治まるわけではありません。まずは咳の状態が軽くなる時間を増やすことを目標にします。次に咳が酷い時とひどくない時の差をなくすように調整していくことが目標になります。次に咳の回数が明らかに減ってきたと実感できるようにしていくのが目標になります。最後にもうこれなら大丈夫と自信をもつてもらうことが目標になるので、改善されるまでに時間はかかります。
■セルフケア
・院長が考える心因性咳嗽の改善が期待できるツボを3つ挙げます。
  • 〇太衝穴

    太衝穴

    太衝(たいしょう)穴は肝経のツボになります。このツボは肝経の原穴でセルフ灸をすることで肝の症状の1つ筋肉の引き攣りの症状だけでなくストレス性疾患に効果の期待できるツボです。
  • 〇膻中穴

    膻中穴

    膻中(だんちゅう)穴は任脈のツボになります。このツボは「気会」と言い、気の病気(ストレス性の病気)によく押すと痛みが出るのでそこにセルフ灸をすることで症状改善が期待できます。
  • 〇尺沢穴

    尺沢穴

    尺沢(しゃくたく)穴とは肺経のツボになります。このツボは肺の合穴で肺の働きに深く関係します。セルフ灸で肺の働きを調整することで鎮咳効果が期待できます。
【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

まとめ

・心因性咳嗽はストレスで引き起こされる咳の為、ストレスの原因が解消できればほぼ解決できますが、現代社会ではストレスの原因が解決できないことが多いので「ストレスと上手に付き合うこと」と「自分なりのストレス解消法」で対応していくことが大事です。

・病院の治療で治らないまたは自分だけの力ではストレスの原因の解消が難しい場合、鍼灸やカウンセリングなどを受けることで心因性咳嗽をコントロールすることは可能ですよ。

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