■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2025年2月2日 写真を入れ替える
肝機能障害の鍼灸施術について
■肝機能改善は鍼灸で効果が期待できます。
肝機能に異常が出る病気はウィルス性・アルコール性・大量の薬を飲む等多岐にわたります。
異常が出た場合の対処法ですが、ウィルス性の場合は薬を服用することになります。アルコール性はアルコールをやめることになります。薬の場合はかかりつけ医に相談し薬の調整をしてもらうことになります。以上をすることで徐々に改善が期待できますが、より早く改善したいなと思うあなたにおすすめなのが、「鍼灸」になります。
理由として挙げると、ちょっと古いデータになりますが、明治国際医療大学附属鍼灸センターでのB型肝炎による肝機能障害の鍼灸施術による効果の1例が挙げられています。
様々な治療をしても肝機能は改善せずに安静にするしかないところまで行ってしまった患者さん。思い切って入院し鍼灸施術を受けたそうです。
結果は肝機能が施術前に比べ劇的に改善した・・・。
詳しくは明治国際医療大学附属鍼灸センター便り2001年8月1日号に記載。
では鍼灸施術によって患者様が得られるベネフィット(利益)ですが、それは・・・
@個人差がありますが、早く元気になれることです。
肝機能の数値が高いと倦怠感・黄疸等辛い症状が様々出ますが、鍼灸を施すことで早く改善でき、早く元気になれます。(個人差があります。)
これに尽きるんじゃないでしょうか?健康は何よりも大事です。「健康であれば何とかなる」と年配の方はよく言いますが、まさしくその通りです。
こんな感じで簡単にまとめましたが、もう少し詳しく知りたい方はここから下をご覧くださいね。
様々な治療をしても肝機能は改善せずに安静にするしかないところまで行ってしまった患者さん。思い切って入院し鍼灸施術を受けたそうです。
結果は肝機能が施術前に比べ劇的に改善した・・・。
詳しくは明治国際医療大学附属鍼灸センター便り2001年8月1日号に記載。
では鍼灸施術によって患者様が得られるベネフィット(利益)ですが、それは・・・
@個人差がありますが、早く元気になれることです。
肝機能の数値が高いと倦怠感・黄疸等辛い症状が様々出ますが、鍼灸を施すことで早く改善でき、早く元気になれます。(個人差があります。)
これに尽きるんじゃないでしょうか?健康は何よりも大事です。「健康であれば何とかなる」と年配の方はよく言いますが、まさしくその通りです。
こんな感じで簡単にまとめましたが、もう少し詳しく知りたい方はここから下をご覧くださいね。
■現代医学では・・・
●肝機能障害とは・・・
・何らかの原因で肝臓の細胞が壊されたことにより肝臓の本来の働き(必要な物を作る、必要な物を貯める、不要なものを処分する)ができなくなることにより体に様々な症状が出てくることを言います。
●原因・・・・
@急性肝機能障害では「ウィルス性肝炎」と「薬物性肝炎」の2つがあります。
A慢性肝機能障害では「B型またはC型肝炎」と「アルコール性肝炎」と「脂肪肝」と「自己免疫性肝炎」の4つがあります。
●主な症状・・・・
・肝機能障害の初期ではほとんど症状は出ません。進行すると食欲不振、倦怠感、吐き気、黄疸、浮腫、からだの痒み、腹水等の症状が出ます。
@急性肝機能障害では「ウィルス性肝炎」と「薬物性肝炎」の2つがあります。
A慢性肝機能障害では「B型またはC型肝炎」と「アルコール性肝炎」と「脂肪肝」と「自己免疫性肝炎」の4つがあります。
●主な症状・・・・
・肝機能障害の初期ではほとんど症状は出ません。進行すると食欲不振、倦怠感、吐き気、黄疸、浮腫、からだの痒み、腹水等の症状が出ます。
●治療について
・治療方針として慢性肝炎→肝硬変→肝がんに進行しないようにしていくことです。
仮に肝硬変や肝がんになると肝性脳症等の症状が出ることがあります。
・ウィルス性の肝炎であればインターフェロン等の薬物治療を行います。
・アルコール性や脂肪肝は食生活の見直しをします。アルコール性なら禁酒と栄養(たんぱく質と野菜類)を取ること、脂肪肝なら摂取カロリーの見直しと運動療法が大事になります。
・治療方針として慢性肝炎→肝硬変→肝がんに進行しないようにしていくことです。
仮に肝硬変や肝がんになると肝性脳症等の症状が出ることがあります。
・ウィルス性の肝炎であればインターフェロン等の薬物治療を行います。
・アルコール性や脂肪肝は食生活の見直しをします。アルコール性なら禁酒と栄養(たんぱく質と野菜類)を取ること、脂肪肝なら摂取カロリーの見直しと運動療法が大事になります。
【 参考ページ 】 ・肝機能障害|のなか内科 |
■鍼灸では・・・
鍼灸では肝炎という病名はありません。東洋医学では「食欲不振」、「黄疸」、「脇痛」等に当てはまります。
●原因
・加齢、ストレス、栄養不良、過労等により内臓(脾胃:現代医学で言う胃腸、肝:現代医学で言う自律神経一部と肝臓、腎:現代医学で言う体力の一部と腎臓)の働きが低下したことにより、体内に不要な水や血液が発生し、それらが身体の各臓腑(特に肝臓)を中心に影響を及ぼすからです。
●施術方針
@五臓六腑の働きの改善と身体に不要な水や血液を取り除く施術を行います。
・まずはどこの臓腑の働きが低下しているか脈診等で判断します。判断したらその臓腑の働きを改善できるようにツボを選んで施術します。次に身体に不要な水や血液を取り除く施術をします。そうすることで肝機能障害で起きている症状の元を改善することが可能です。
A首肩・背中・足の筋肉の緊張またはコリを鍼灸で取るように施術します。
・身体の筋肉のコリや緊張があると全身に十分な気血(きけつと読む)が流れにくくなります。コリまたは緊張を改善することで気血の巡りが良くなり、各臓器に栄養が与えられ、かつ各臓器が正常に働くことによる、病気に伴う症状のより一層の改善が期待できます。
@五臓六腑の働きの改善と身体に不要な水や血液を取り除く施術を行います。
・まずはどこの臓腑の働きが低下しているか脈診等で判断します。判断したらその臓腑の働きを改善できるようにツボを選んで施術します。次に身体に不要な水や血液を取り除く施術をします。そうすることで肝機能障害で起きている症状の元を改善することが可能です。
A首肩・背中・足の筋肉の緊張またはコリを鍼灸で取るように施術します。
・身体の筋肉のコリや緊張があると全身に十分な気血(きけつと読む)が流れにくくなります。コリまたは緊張を改善することで気血の巡りが良くなり、各臓器に栄養が与えられ、かつ各臓器が正常に働くことによる、病気に伴う症状のより一層の改善が期待できます。
■セルフケアについて・・・
・当院でおススメするセルフケアは「お灸によるツボのケア」と「食事療法」になります。
@お灸によるツボのケア。
院長が良いと考えるツボを3つ挙げてみます。
・当院でおススメするセルフケアは「お灸によるツボのケア」と「食事療法」になります。
@お灸によるツボのケア。
院長が良いと考えるツボを3つ挙げてみます。
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〇血海穴血海(けっかいと読み、位置は黒い点)穴は脾経のツボで血の不足を補ったり、瘀血(不要な血液)を取り除く重要なツボになります。特に慢性化した肝機能障害では瘀血はまずありますのでここにお灸をすることで瘀血を取り除くことが期待できます。
-
〇衝陽穴衝陽(しょうよう)穴は胃経のツボで胃経の原穴になります。原穴とは胃の働きを改善する重要なツボという意味になります。
ここに灸をすることで胃の働きが改善さて、食欲不振・倦怠感の改善が期待できます。 -
〇大敦穴大敦(だいとん)穴は肝経のツボで井穴になります。井穴は本来不要な物を取り除く為に使うツボになりますが、お灸で温めることで肝の働きを改善が期待できます。
A東洋医学の観点からみる食事療法について
・東洋医学では医食同源と言って食事も重視しています。
今回は肝機能障害ですので、アルコール類(ビール・焼酎・ワイン・日本酒等)は禁忌で飲んでいるとまず改善は望めません。
・東洋医学では医食同源と言って食事も重視しています。
今回は肝機能障害ですので、アルコール類(ビール・焼酎・ワイン・日本酒等)は禁忌で飲んでいるとまず改善は望めません。
・倦怠感・食欲不振は脾胃(現代医学で言う胃腸)の働きが低下していることが多いので、穀物(サツマイモ・じゃがいも)・肉類を少し多めに取って下さい。
・便秘・イライラ・ガラガラ声がある・眠れない・からだが火照る等がある場合は陰虚(いんきょ)と言って体内に必要な水が不足している状態ですので、辛い物は控えて下さい。
・黒豆・ナス・にら・玉ねぎ・黒砂糖・お酢等を食べて頂くことで瘀血を取り除くことが期待できます。
・便秘・イライラ・ガラガラ声がある・眠れない・からだが火照る等がある場合は陰虚(いんきょ)と言って体内に必要な水が不足している状態ですので、辛い物は控えて下さい。
・黒豆・ナス・にら・玉ねぎ・黒砂糖・お酢等を食べて頂くことで瘀血を取り除くことが期待できます。
【 詳細ページ 】 ・東洋医学の考え方 【 参考文献 】 ・薬膳食典食物性味表|日本中医食養学会 |
まとめ
・現代医学・鍼灸ともに「肝機能が改善され医師からもう大丈夫と言われるまで」はアルコールは禁忌です。薬や鍼灸の治療だけでは肝機能障害を改善するのは難しいです。食生活習慣の見直しもしていきましょう。
・鍼灸は肝機能障害を改善させるだけでなく、症状の緩和が期待できます。
・鍼灸は肝機能障害を改善させるだけでなく、症状の緩和が期待できます。