【 解説 】 潰瘍性大腸炎|鍼灸なら名古屋市守山区の<にこにこ鍼灸治療院>

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■この記事の筆者は当院の院長です。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年4月4日

【 解説 】 潰瘍性大腸炎

腹痛

■はじめに・・・・
・潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に潰瘍ができる炎症性の病気で、国が指定している難病の1つです。では鍼灸で潰瘍性大腸炎は治療はどうなのかと言いますと、結論は以下のようになります。

鍼灸治療で完治させるのは難しいですが、根気よく続けていくことで潰瘍性大腸炎の症状をコントロールできることが期待でき、その結果として生活の質の維持・向上も期待できます。

・現代医学と鍼灸の両方の考え方を説明していきます。

解説

■現代医学では・・・


・潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起こり、その粘膜がびらんや潰瘍が生じてしまう炎症性の病気です。特徴的な症状は下血を伴うもしくは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に広がり、最大で直腸から結腸全体に広がります。

・国内におけるこの病気の患者数は約16万人でアメリカの半分以下になります。
・発症年齢のピークは男性が20から24歳・女性が25から29歳で男女とも20歳代になりますが、高齢者でも発症する場合があります。男女比は1対1で差はありません。

・原因は不明で、自己免疫の異常や食生活の変化の関与が考えられています。

・潰瘍性大腸炎は家族内での発症が認められる為に何らかの遺伝的因子が関与すると考えられていますが、現時点で遺伝に関する明確な回答はないです。

■症状

・下痢(軟便で回数が増える)や血便が認められます。
・引きつったような腹痛または持続性の腹痛が起こります。
・重症になると発熱や痩せる・貧血などの全身症状が出てきます。腸管以外の症状として皮膚の症状や目にも症状が出てくることがあります。

■診断と治療法

・診断ですが、まずは感染症の有無を確認します。感染症が否定できれば内視鏡などで大腸を検査して腸内にどれだけの炎症があるか診ます。さらに大腸の粘膜を少し取って病理診断を行います。総合的に診て潰瘍性大腸炎かどうか診断をします。
・治療法は薬物療法と手術療法の2つがあります。薬物療法では5−アミノサリチル酸製剤・ステロイドが中心で治療経過によっては免疫調整剤・血球成分除去療法・抗TNFα受容体拮抗薬などでうまく調整し症状をコントロールします。次に手術療法ですが、これは薬物療法で症状が上手くコントロールできない場合・腸に穴があいた場合(穿孔)・大腸がんを併発して場合などに行います。

■予後

・多くの患者様は症状の改善や寛解になりますが、再発するケースも多く、良い状態を維持するためにも継続的な治療が必要になります。様々な内科的治療を受けても改善ができない患者様には手術が必要になる場合もあります。
・また発症から8年くらいすると大腸がんを合併する患者様が出てくるので、そのような患者様には定期的な内視鏡検査が必要ですが、実際には大腸がんを合併する方は少ないです。重症で手術が必要な方以外の患者様を除けば、予後の経過は健康な方とあまり変わりはありません。

灸施術

■鍼灸では・・・

「潰瘍性大腸炎」という病名はありません。腹痛または下痢の分野に当てはまります。

< 原因 >

・ストレス、生活環境、体質により内臓(主に肝・脾・腎・大腸)の働きが低下したことに気血水の調整できず、体内で発生した身体に不要な物質(湿邪・熱邪・瘀血)が大腸を犯すと症状が起こると考えます。

< 施術方針 >

・内臓(主に肝・脾・腎)の働きを良くして気血のバランスを整えて、体内で発生した身体に不要な物質の排出を促します。あと治療だけではダメなので、症状改善の為の養生のアドバイスの提案をします。

< 治療経過など >


・治療経過について
個々の体力によって大きく異なりますが、鍼灸治療を受けることで1時的には身体は楽になることが多いのですが、症状は良くなったり、変化がなかったり、悪化したりを繰り返しながら、徐々に改善されていくパターンが多いので、中長期的にわたり定期的に鍼灸を続けることが必要になります。

・鍼灸と薬物治療との併用について
鍼灸治療と薬の併用をして頂いても問題はありません。鍼灸の効果で薬が効きやすくなりより一層コントロールがしやすい場合もあるので。そして症状のコントロールができ、緩解してこれば 薬の減薬の可能性も出てきます。(薬については自己判断で止めるのだけはしないで下さい。必ず医師の指示に従ってくださいね。コントロールできればきっと医師も薬の加減をして頂けるはずですから。)

症例

■施術例

*施術例をあげますが、施術には個人差があります。

では早速挙げていきます。2021年5月から約10か月間、主訴(もっとも辛い症状)がアトピーで既往歴(過去にかかった病気)が潰瘍性大腸炎の患者様を週2回のペースで施術致しました。
【 結果 】
・アトピー性皮膚炎については患者様が納得できるほどの改善はできませんでした。(理由は潰瘍性大腸炎の炎症が肺に影響を及ぼしたことによりアトピーが発生している為。このようなケースですと既往歴のない患者様に比べて症状改善までに時間がかかります。)
・潰瘍性大腸炎による症状、下痢・便秘・腹痛などは施術開始より半年後頃より安定してきました。
・血液検査(初検から約半年頃経過に行った)の結果は健康の方に比べれば良くないが、病気の割には安定している方だと報告を受けました。

【 考察 】
潰瘍性大腸炎の東洋医学の考え方は大元の原因は内臓の冷えによる働きの低下で、患部(大腸)には内臓の働きの低下によって発生した湿・熱・瘀血が悪さをすることが大半の原因になり、このような場合ですと治療経過はあまり良くないことが多いのですが、この患者様のケースでは身体の冷えは少なく患部の状態も思ったほどひどくありませんでしたのでそこまで難儀することなく症状の改善はできたのではないかと思います。
【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

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